男子の願いが具現化した神様
―旧校舎―
「ほら、俺の予想通りだったろ」
「うん。今日も放送部の人頑張ってるね。凄いと思う」
「だから…旧校舎に逃げたんだ」
レオとフィリアとライラの声が暗闇に響いた。
「ここか!」
「ここだ!入ろう!!」
飢えた男たちが何も知らずに旧校舎へ入って来た。
「よし…〝黒狼、来い″」
レオが黒い狼を呼び出してある事を命令する。
「フェカ…うん、そうなの。頼める?うん?ああ、距離は問題ないと思うけど…心配?ああ、レオが居るから…ライラも居るし。ね、いいでしょ?ダメかな。うん、だからさ早く消しちゃって欲しいんだ。あ、ありがと」
フィリアもフェカに何かを頼む。
「うわぁ…お化け屋敷だね」
「ライラは、幻術をかけてさ、こう、ね?」
「了解であります、姫様!!」
「ありがとう」
ライラは入口の方に幻術のトラップを作りだした。
「これで準備は万端。後は何も知らずに入って来るバカを待つのみだな」
「そうだね」
フフフと笑いあう3人。
何も知らずに入って来る愛に飢えた男たちの運命は!?
「よっしゃー!!俺が一番…ってギャアアア!!」
「何だ?ひ、ヒギャアアア!!」
「ピギャアア!!」
「ウワアアア!」
「俺らを殺す気かああああ!!」
次々と入って来る男たちの悲鳴と涙、血の跡…最後のは違う気がする。凄く間違っている気がする。
「フフフフ…我が恐れによってこの世から消滅しろ!!このクソどもが!!俺のフィリアを盗ろうなんざ、100年早いんだよ、レオのバカヤロ―――!!!くっそ、なんでフィリアはレオなんか!!うううう、俺の方が絶対強いのに!!強いのに!!フィリアのこと好きなのに!!兄妹じゃないのに!!兄妹だけど!!仮だから!!何で何で何で!!フィリア―――――!!」
フェカが旧校舎の中に入って来た男たちを軽く炎で炙って半殺し状態にしていた。
なんかフィリアに対する思いをつらつらと述べているけど。泣きそうな感じがするけど。それはもう人としてどうなのって感じはするけど。
男たちに怒りをぶつけてるんじゃないのってかそうでしょとライラは思っている。
「フェカ、なんかおかしい?どうしたんだろ」
あなたが原因だよ、ねえ、鈍感なの?!俺らを殺す気!とフェカに半殺しにされている男たちは思う。
「黒狼、行け」
レオが放った黒狼が半殺しにされて身動きできない男たちに止め…旧校舎から連れ出してポイ捨てをしている。
「可哀そ…ま、ドンマイって感じ!」
「よし、このまま、引きこもって明日になるのを待とう!」
レオとライラが言った時、
「そうはいかないのさ!!ハッハッハ~!俺様参上!」
何者かが窓を割って侵入してきた。
「誰だ?」
「俺様はぁ~…男子の望みが具現化した神様で…」
「わかった。バカだね。うんうん」
フィリアは本人曰く男子の望みが具現化した神様(以下略)の言葉を遮って彼を馬鹿という名前に決めつける。
「ひ、ひど!!いやね、俺様だってこれはどうかと思うよ。設定に無茶がありすぎるのはわかるんだけどさ、ね?こっちにも色々と事情があって…(以下略)」
グダグダと本人曰く男子の(以下略)は言い訳を述べる。
「うんうん、わかった。で本名は?」
ライラが本人曰く(以下略)に聞く。
「だから!男子の望みが」
「それは良いから。死にたいの?」
本人曰く…ってこの際バカで良いか。バカが長い名前を言おうとするのを再びフィリアが遮る。
「す、すいません!!僕はフィリアさん達の気をこっちにとどめておく係の田中と…」
「あら、へーぼんな名前です事。じゃなくて!今なんて!」
「数いりゃこえられるってことか…。まあ良いんじゃん?別に」
レオは関係ないとばかりに言い放つ。
「げ」
ライラは女子がその声出すのはどうなのって声を出して呻いた。




