教室へ
「っと、その前に解毒薬。はい」
「ん~、ん」
レオがポケットをあさり解毒薬を発見し、フィリアに飲ませた。
効果が出るまで約一分。
「…うう」
「お、戻ったか。気分はどーだ」
「兄上と姉上を殴りたい…けど無理」
「上出来。さて、と。ウザい女子から逃げるぞ」
「了解!ってこのまま?」
お姫様抱っこのままなフィリアはちょっと顔を赤くしてレオに尋ねた。
「当然。何処に逃げようか」
「レオの好きな所に…」
「じゃ、教室」
レオとフィリアは教室に行く。
「ほら、誰もいない。さすが俺」
「なにが…」
「とりあえず言ってみただけだけど?」
「そう…」
「しっかし、ライさんコントロール凄かった。結構離れてる所からチョコ投げたよな?」
「そうだけど…レオだって出来るでしょう。多分ライラも…」
人がいない教室でフィリアとレオは二人っきり…。
「ん~、ライラ発見」
訂正。ライラとフィリア、レオの3人っきり。
「げ、フィリアとラブラブなところを撮ろうと思ってたのにぃ!なんで気付いた、レオぉ!」
「そりゃ、気付くだろ…」
「あ、ライラ~!チョコ、誰に渡したの?」
「んーと色々。そーいや2人には渡していなかったね。はい、どーぞ」
「ありがとう、ライラ」
フィリアは笑って受け取る。
「…これ普通のチョコなのか?大丈夫なのか?なぁ?」
レオはいぶかしんだ。
「大丈夫!」
ライラは自信満々に答えてから小声で付けたす。
「…嘘だけど」
「ふぅん。じゃあ、ライラも食え」
「え、や、だ、ダメだよぉ!2人に上げたんだから!2人が食べなくちゃ!」
「…」
レオは無言の非難をライラに浴びさせる。
「ん~…これ…」
フィリアがパクッとチョコを食べた。
「うわ!だ、大丈夫なのか?」
「…吐きそう」
「吐け!」
物凄く顔色が悪くなったフィリアにレオが叫んだ。
「ひどいなぁ…私が作ったチョコを吐くなんて」
「飲み込めないほどマズイ…何を入れたのライラさん」
フィリアはレオが出した水でチョコを飲み込むとライラにニコリと笑いながら聞いた。
「えっと…ネコ耳?」
「…良かった、それなら抵抗力が着いてるから耳が出る事もな…」
ネコの耳がポンとフィリアに着いた。
「…」
「そー思って、強いのにさらに魔法をかけたんだよ!」
「…ねぇ、ライラちゃん。今さ、私凄く殴りたい相手が出来たんだけど」
「へぇえ…」
「ってことで、外に出ろ、ライラ!!」
ライラの襟首をフィリアは掴んで教室の外に投げ飛ばそうとした。
「ま、待とうフィリア!レオも、ほら!」
「え…いや俺は別に止めても良い事無いし、むしろ殴りたい」
「チョコ食って死ね――!!」
平然とライラの頼みを蹴ったレオにライラが切れてチョコを投げた。
「嫌だ」
レオはすっとチョコを避ける。
「甘い!追尾機能付きだもんね!!」
どんなチョコだよ、それ…とフィリアは思った。
「切り刻む」
レオが剣を取り出してチョコを切った。
「…再生機能あり!」
「もう、チョコですらないよね、それ!?」
「うわ、グロいぞ、これ!」
チョコがくっつく…が得体のしれない物体になった。
「キャー!!レオ様よ、レオ様!!」
「見つけたわ!やっと!!」
女子たちが教室に流れ込んできた。
「…助かったのか助かって無いのか分からない状況」
「まあ、チョコを女子の元へ誘導してだな…」
フィリアとレオは窓の方に逃げつつ、追って来たチョコを捕まえ女子の方に片っ端から投げつける。
「俺を殺す気か、ライラは…」
可哀そうにも食べてしまった女子は泡を吹いて気絶した。
「レオ様ぁ~!!」
何故か居たポラルの投げたチョコが運悪くレオにヒットした。




