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蒼国物語  作者: 松谷 真良
第7章 やりすぎだろライラ
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体育祭終了!

『ただいまから~体育祭の~閉会式を~始めま~す!!気を付けっ!!礼!!』


放送部の人の掛け声に合わせて校庭に整列した生徒が台に上った校長に礼をする。


「あー、かったるい。どーせ優勝クラスしか名前言わないんだから放送で良いじゃないか」


フィリアがぼそりとライラに言った。


「まーまー、そう言わずに」


『えー、テステステス、ただいまマイクのテスト中』


校長が必要性の感じられないマイクのテストをしてから改めて言う。


『生徒諸君、体育祭お疲れ様。これより、名誉ある優勝クラスの発表に移る』


「だから、移るも何もそれしかしないんだから…」


フィリアが校長の言葉に突っ込んだ。


『優勝クラスは~………』


発表を溜める校長に焦れる生徒。


「早くしろ~」


野次が飛んだところで校長が放送部の人が流す効果音と共に発表する。


『1―3!!です!!頑張りましたね!中学1年生で初の優勝です!!』


「おおおおおおおお―――――!!」


1―3から歓声が溢れる。


「おー…凄いな…」

「フィリアの働きが大きかったと思うけど…」

「フィリアが可愛いからだろ」


レオの口説き文句にせっかく元に戻っていたフィリアの顔が赤くなった。


「ば、ばかっ!な、なんで…」


『次~!!もっとも可愛いで賞を授与したのは、フィリア・スィエルムーンです!!賞をもらったクラスとフィリアさんは前に出てきて賞状を受け取って下さい!!!』


「あんの、エロジジイ…この期に及んで!!」

「うわ、エロ…自分で仕組んで笑ってる」


「俺のフィリアを…」


レオの呟きに前へ出ていたフィリアがすかさず叫んだ。


「ちょっと待て!!誰がお前の物だ!!」



「フィリアが、だ!」


レオも叫び返す。



『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!いーないーなぁ』


「どこがだ!!叫ぶなうっとおしい!」


叫んだ校長にフィリアが耳を覆って言う。


『えー、ではー。ゴホン。1―3、勇気ある行為とー以下略』


校長が賞状を読み上げるが途中で面倒くさくなったのか、切り止める。その後にフィリアの賞状を嬉々として読み上げて行く。


『フィリア・スィエルムーン、この体育祭で最も私の…ゲフン。可愛い恰好をしていることをここに賞します。これからも、その姿の…ゲフンゲフン。これからも程よく可愛い恰好をして下さい』


校長は2回ほど賞状に書かれていない言葉を言いかけました。


「誰がするか、ボケっ。エロ変態ジジイ」


フィリアの言葉使いが悪いです。


「…ドンマイ、フィリア。でも、エロジジ…校長先生の言う通りでその格好は可愛いから、ずっとしていてもらいたいなぁ」


ライラが軽く失礼なことを言いかけて慌てて言い直した。


「ライラ、そこまで言ってから言い直しても…」

「ライラ、そこまで言ったなら最後まで言った方がいいと思うぞ」


「え、そうかなあ?」


「そうだと思うけど…。ま、体育祭終わった!」


「そうだね。次の行事は…クリスマスか。楽しみ」


と、言う訳で次はクリスマスです。

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