王妃様、衝撃の人
―王宮―
「母上、戻りました」
「待ってたのよ、私のフィリア~!!」
王妃は淡く優しげな金髪に神秘をたたえた碧眼。
王妃がフィリアへ飛びつく。
「あの~は、初めまして」
ライラがやや緊張気味に王妃へ挨拶した。
「まぁ、お友達?」
王妃はライラを見てフィリアに嬉しそうに聞いた。
「ええ、まあ」
「そう!そう言えばフィリア。リランが呼んでいたわよ」
「え?あー…はい」
フィリアがリランを捜しに部屋を出た。ライラが後を追おうとするのを王妃は止めた。
「ライラちゃん」
「は、はいっ!!」
「フフフ、フィリアの洋服、あれじゃあダメよね。せっかくネコ耳なのに」
「ま、マジですかっ!!や、やりましょう!!王妃様!!」
ライラが感激で瞳を潤ませて王妃の手を握る。
「うふふ」
「へへへへ」
不気味な笑い声を立てるライラと王妃。
―と言う訳で―
「フィーリーアー」
「何、ライラ?」
「フィリアの部屋に行きたいな!」
クフフと笑いながらライラはフィリアに詰め寄る。
「い、いいけど。こっちだよ」
若干引き気味のフィリアはライラを自室へ案内する。
―フィリアの部屋―
「うわぁ!」
「あ~」
宝石や宝が部屋に乱雑にポイっと置かれている。
「何これ!……売ったら何億とかになりそう」
ライラが感嘆する。
「適当に置いたらこんなことに…〝片づけ″」
今度は集まって山となった。
「うわっ」
「うん、まいいや」
何か自分で納得しているフィリア。
「フィリア~」
王妃がフィリアの部屋に入って来る。
「わっ……」
フィリアが驚いて一歩後ずさる。
「苦手なんだね…」
ライラがフィリアの部屋を見てボタンが有るのを見つけた。
「ねーフィリア。これ何のスイッチ?」
「あっ、わーわー!?それだめ!」
フィリアはライラがボタンを押そうとしているのを見て慌てて止める。
「もう遅いよー、押しちゃった!…なんちって」
ライラが寸前で止めてからおどける。
「ふぅ。それフェカが作って私も押した事がないの…」
「へぇ。〝イリュージョン 月詠″!!」
ライラはフィリアが後ろを向いた瞬間に幻術をかけて眠らせた。
フィリアは呆気なく幻術にかかり眠りについた。
「ナイス、ライラちゃん!」
王妃がまぶしい笑顔を見せる。
「開始っ!!」
そしてフィリアの着せ替えタイムが始まった。




