あんた、どこで寝てんのさ
―翌日 今日から夏休み―
「そういえば!ペンダント返してもらってないのにライラがいない!!」
起きたフィリアがキョロキョロと周りを見回してライラがいないのに気付く。
「あうう…どうしよ」
頭を抱えてフィリアが呻く。
「フィリア~ライラはまだ寝てるぞ~」
フェカが現れて呻いているフィリアに教えた。
「嘘、でしょ?だってここで寝ていないよ?」
呆然とするフィリアにフェカはもう一個教える。
「何もベッドだけが寝るところじゃないだろう」
フェカはそれだけ言うと消えた。
「え?寝るところはベッドだけじゃないって…まさか!」
フィリアが飛び起きて勉強部屋の方に行く。
「うわぁ…寝落ちってやつ?こんなところで寝てるよ」
ライラは机に突っ伏して眠っていた。
「風邪…は引かないか。どうしたんだろう。うーん、謎だ」
そんなライラを診て唸るフィリア。
「寝るときまでは一緒だった…はず。いつの間に机に移動していたんだろう?…ん?」
フィリアがライラが突っ伏している机の上に広げられたノートを見て首をかしげる。
「こ、これは…」
ノートに書いてある文字を見てフィリアはライラの下からノートを取り出そうとする。
「くっ、と、取れない…ライラが重いよ~」
フィリアが引っ張り出そうとするがノートはなかなかライラの下から抜けない。ついでに禁句を言っている。
「…ってこんなことしているならペンダントもらえば良いじゃん」
ライラが持っているペンダントを捜そうとフィリアは隅々を調べる。
「な、無いっ!!どうして無いの…あれが無いと私耳と尻尾がついたままじゃない!」
「ん…おはようフィリア」
そうこうしている内にライラが起きた。
「ちっ!ライラペンダント返して!」
フィリアが舌打ちをしてからライラに頼んだ。
「え、やだ」
「返してと言っているのが分からない?それにそのノートは何?」
ライラが身動きした拍子にノートの表紙がちらりと見えた。
「む、むむむ…むむむ」
「むだけじゃ分かんないんだけど?言葉が喋れないの?」
「ノートは内緒だけどペンダントは返してあげる」
「…」
プルルルル!!と凄い音量で携帯が鳴りました。
「わ、わ」
「フィリアのだよ」
ライラが携帯を驚いているフィリアに渡す。
「は、はい。もしもしフィリア・スィ…」
『フィリア?!夏休み入ったでしょ!!帰ってきなさい!!』
「は、母上!?なんで番号知っているんですかっ!!こっちにも予定というものが」
『いいから早く戻ってきなさい!!これは王妃命令です!!』
「いえ、だから…」
フィリアがなおも反論をしようとしたら。
ブチッ、ツーツーツー
「……切られた」
「みたいだね」
王妃はくだらない所で権力を振りかざしたあげく人の話を最後まで聞かずに切りました。
「はぁ、仕方がない。行くか」
ため息をついてフィリアが立ち上がった。
「行くんだ」
「他人事のように言っているけどライラもだよ?」
フィリアがライラも引っ張ってワープした。
そして有耶無耶になるペンダント。




