姉様
「…姉上…お元気そうでなによりです」
色々と言いたいことを飲みこんで挨拶をしたフィリア。
「おー!お前もな。えーと、あれだあれ。なんだったかな、ライ?」
「…知りませんが」
話を振られたライが困ったように笑う。
「んーと、えー…まいっか。そこの緑色のと黒いのは外出ていろ」
ファイナがセノーテとレンを追い出した。
「あ、姉上。結局用事は何ですか?」
「んー…忘れた…あ、ああ。アースがな、学園にかかっているのは幻術だから赤の王子をぶっ飛ばせば終わるって言ってたぞ」
「わかった!姉上有難う!!」
フィリアはファイナに礼を言うとドアを開けようとした。
「待て!向こうに、何かいる」
が、そんなフィリアをレオが止める。
「何かって?」
「…赤い、男それも俺たちと同じくらいの年の…ジルカロイか!」
レオが向こう側を探って誰がいるかを当てる。
「きゃああああ」
ドアの向こうからセノーテの悲鳴が聞こえた。
「セノーテ!!」
フィリアがドアを開け放つ。
「大丈夫?!」
ドアを開けると頭を抱えてうずくまっているセノーテと花瓶を持っているジルカロイ、腹を押さえて呻いているレン。
「大丈夫じゃないな、とりあえず」
「ライラ、ジルカロィがあれやった人。アイツをぶっ潰せばいい!よろしく」
フィリアは無責任にライラへ押し付ける。
「わかった!」
「やっぱそうくるよなぁ…」
一番呑気なのはレオ。関係ないからって傍観している。
「証拠を見つけたぞ!フィリア・リスィエルはリスィエル家の末姫…。これで我が主の願いが叶う!!どけっライラ・クレイク!!邪魔だ!!」
怖い。
「こっち、こっちだよ~赤の間諜さん《ジルカロィが離れたらセノーテを!》」
フィリアがジルカロイを挑発してセノーテから離そうとする。
「一時撤退だ!」
ジルカロィは挑発に乗らず、ワープし赤の国に帰ろうとする。
「ま、待て!ってかレオも手伝え!」
「セノーテを返せ!」
レンが叫ぶ。
「〝ワープ阻止″!」
ライラがワープを止めようとするけど、一瞬遅くジルカロイは赤の国へワープしていてしまっていた。
「しまった…」
「セノーテ…」
なんかもうどうでもいいやって感じで呟く二人。
「どうしよっか、姉上」
「赤の国に行っていいの?」
「いーんじゃん、この場合は」
適当にファイナが頷く。
「どうする?」
「うーん…レンは?」
本来はスパッと行くと決めるべきところを渋る人たち。
「僕は行くからね!!」
レンが行くと言ったのでそのまま流れて行くことに。




