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蒼国物語  作者: 松谷 真良
第4章 赤の国VSフィリア&ライラ
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お父さんでしたか

「知らないよ…聞いてみれば良いじゃない」

「や、やだよ!」

「あ~もう。ねぇ、フェルオールはさ、子供いる?」


焦れたフィリアがライラの代わりに聞きました。


「ん?我にはフウラ・クレイクとの間に子供がいるらしい。が、プリラが言うには死んだと…」

「エートその子供の名は…」


恐る恐る混乱から立ち直ったライラが聞く。


「生きて入ればライラ・クレイクと名のるだろうが…そうだ聞き忘れていたな。そなたの名はなんと申す?」

「ラ、ライラ・クレイク。多分あなたの子です…」

「本当か?」

「マジです。同じ金髪黄眼が証拠です」

「し、しかしプリラは死んだと…」


驚いているフェルオール。リィはちゃっかりフィリアを膝に乗せて座っている。


「ちょ、リィ?!は、放してよ!」

「やだねっ!」


龍の腕力は強いので抜け出せないフィリアであった。


「母、フウラは私をペガサスに預けました。3歳の時です」

「本物のライラかっ!!」


フェルオールが感動した面持ちで嬉しそうに確かめました。


「はい、そうです」


ライラは普通に頷きました。少しばかり顔が何回も言ってるだろ!的な感じにひくひくしていたり。


「会いたかったぞっ!!ライラァ~!!!」


フェルオールはライラに飛びつこうとしています。


「はい、えーと…有難うございます」


立ち上がって一礼し避けるライラ。


「なんという瞬発力。さすが我が娘」


感動するところが微妙にずれているフェルオール。


「放せっ!!リィのムガ」


バカと言おうとしてリィにフィリアは口をふさがれた。


「バカじゃないしぃ。それよりフィリアさ~たまには遊びに来いよ。俺がさぼ…休めるし」

「サボれるって言おうとしたでしょ!!」

「気のせー気のせー」


ライラがフィリアとリィを見てちょっと引いています。


「で、あのフォルティナールっていう龍…」


空気を呼んでライラは何も言いませんでした。そして話を元に戻しました。


「我の忠実な部下だ。呼んであげよう、我が娘の為ならばっ!!フォルティナール!」


カチャっとドアが開いて黄髪黄眼のドラゴンが入って来た。


「はい、ここに」

「はやっ!来るのはやくねっ!」


ライラが驚きました。


「我が娘の悩みを聞いてやってくれ」

「承知しました」

「我は忙しいので帰る。後は頼む。リィルナントゥリア殿、明日はちゃんと会議をして下さい」

「わーってるって~」


フィリアはやっとリィの腕から解放されました。


「了解」


龍って気楽ですね。フェルオールが部屋から出て行ってのを見るとフォルティナールはライラの方を向いた。


「で、お悩みは何でしょうか、ライラお嬢様」

「おっ…」

「それはない」


ライラにお嬢様はありえない。


「普通にライラって呼んで。お嬢様をつけるならフィリアに…」

「やめろっ!!てーせい!訂正して!!今のはなしっ!」


ライラがフィリアに流し眼をすると、フィリアが慌てて叫んだ。


「えっとね、クラスで大変なことになってるの」


クラスの皆の目が(以下略)の事を話した。


「私が思うに赤の国の仕業だと…」

「ややっ!!あなたは青の国の第3王女ですよね」


フィリアが説明を締めくくると、フォルティナールが叫んだ。


「はぁ……」

「今頃気づいたんかい!」

「青と赤は敵対していますよね」

「ええ」

「え~と」


淡々と話しだすフィリアとフォルティナールに戸惑うライラ。


「王様に言いました?」

「いいえ」

「そのー」

「ここに来ることは?」

「いいえ」

「…関わりたくないんだね」

「そうです!!」

「おい!」


リィはフィリアが逃げるときに気絶させていた。やっと起きて、とりあえずフォルティナールに叫んでみた。


「理由は?」

「ありますとも!はい」

「どうぞ、言っちゃって下さい」


ライラがうながす。


「フェルオール様との契約者は緑の国の者でして、イヤーまーつまり、勝手に判断できなくてー。それから」

「ライラ~我が娘よ!」

「うわっ!!なんですか?」


ノックもなしに入ってきたら誰でもうわって言いますよね。

しかも叫びながら。


「すまん。大切なことを言うの忘れた」

「フェルオール、仕事は?」


リィが偉そうにフェルオールに聞いた。偉いんですけど。


「終わってから来ています。どこぞの誰かさんのように、サボっている訳じゃないんです」

「ふぅん」


火花が2人の間に散りました。


「バッカバカしい」


フィリアが大きな声で言いました。


「何!何処がだ!!」


リィが真っ先に反応して叫びました。フェルオールはポカンとしています。


「そ、それより忘れていた。ライラ契約をしよう」

「は?」

「父と子で契約?」


不思議そうな2人にフェルオールは鼻でフフンと笑って言う。


「娘が困っている時に助けに行けるだろう」

「さすが、お父さん!!」

「それから、ライラにプリラを探して欲しい」

「お母さんを?」

「最近全く呼び出されない。死んでしまったという気配もない」


しばらく考えたライラは了承する。


「分かりました」

「よろしく頼んだ。用が有る時は呼べ、てきとーに」

「オイ!!」


2人は契約書にサインしました。


「それで…あの…」


フォルティナールが話を聞いてもらえなくて泣きそうです。


「緑の国にそういう専門的な人がいるんで、母上殿を探すついでに行きませんか?」

「う~ん」


渋る2人。というか、フィリアが渋る。


「緑の国に行きませんか」


結局フォルティナールのひと言で決定した。


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