龍の国now
朝です。
「ふわぁぁ、おはよぉ~」
「おはよ、ライラ」
朝からビシッとしてるフィリア。
実は今日、学園長の気まぐれで休みです。
「フィリア~龍の国行こ~」
「ええ!!な、何故!」
「思い出したんだけどフォルティナールってゆー龍に聞けば分かるって!」
「はぁ、まいっか。休日だし。レン君に怒られそう…」
「そーゆーことで〝ワープ″」
「オイ、私の意見は?」
フィリアの意見なんか知ったことか、というノリでライラはワープした。
―龍の国―
「私、ワープ上手いと思わない?」
「…確かに…」
偉そうに言ったライラにとりあえず頷いておくフィリア。
ギリギリ国境の一歩手前なんてそうそう出来ることではありません。
「すーませ~ライラです」
赤というより朱色の龍が来てライラに言った。
「お、ライラか。お久ー…そいつは?」
ライラと知り合いらしい。
「私の友達。愛想が悪いけど可愛いよ」
「ヒド」
フィリアが軽く落ち込みました。
「私フィリアと言います」
「むむっ!君第3王女か?」
「……はい」
フィリアはどうして名前しか言ってないのに分かったんだろうという顔をしました。
「なるほど…遊びに来たんか。ってかライラどういう用件で来た?」
実は用がないと追い返されます。ライラはここに来るの2度目。
ちなみに一度目は追い返されています。
「それが赤の国のせいでクラスの皆目が赤くなって不気味で…」
「んなら王宮行ってから図書室行け」
「ありがとう、ランドール」
「気をつけて~」
たぶん、優しい龍です。
「ねぇリィいるかな?」
「いるっしょー王宮に」
いい加減に返事をしたライラにフィリアが軽くため息をついた。
王宮に着きました。
「すいませーん、ライラ・クレイクとフィリア…リスィエル?」
「あってる、入りまーす」
ライラはフィリアの下の名前を忘れていました。
王の間に龍が止めるのを気にせずフィリアが突入。
「いきなりすいません、リィいる?」
「なんだ?ってフィリアか」
偉そうに人型のリィが金ぴかの玉座に座っていた。いや、偉いんです。なんていったってリィは龍の王様ですので。
「うん、なんか久しぶりだねぇこういう立ち位置。でもさ、その玉座は趣味悪くない?」
玉座を見てフィリアが顔をしかめた。
「あー…そーいうのは作った奴に言え」
「ああ、そうだね」
リィの周りにいる龍の視線がフィリアに集まります。
「フィリア、龍の視線がてめぇ死ねコラ!って言ってるよ」
ライラがこそっとフィリアに囁きました。
「あ、そう。でリィあのさ今度色々とお話しよっか」
「お?何をだ?」
「うふふふふ」
口に手を当てて笑うフィリアにリィは少しだけ引いた。
「怖ぇーよ!?んで要件は?」
「あ、そうそう。リィ、フォルティナールって言う龍知ってる?搜してんの」
「ん~誰だったかな?名前覚えんのめんどいからなぁ役職名しか覚えてないし~…特徴とかは?」
「さぁ?」
「まいいや、こんなところで話すのもなんだし俺の部屋に来い」
「カッコいい…」
ライラが小声で呟きました。
「え?…今幻聴が~」
フィリアがリィの方を向いてフフフっと笑いながら言いました。
「だから、怖ぇえよ。よし、じゃあ~今日の…会議?は終わりな!なんかあったら明日言えな!今日はもう聞かねぇか~そこんとこよろしく」
傍若無人っぷりを見せるリィ。
「うわっ」
「よし、行くぞ」
リィに連れられてフィリアとライラは王宮を奥の方へ進みます。
「お、おもしれ~」
行く先々に居る龍がリィに平伏するのを見てライラが感動した。
「…普通だよ、ライラ」
フィリアがこいつ何感動してんだ?的な目線でライラを見ます。
「お~、着いたぞ!」
リィの部屋に着きました。
「わァ!素敵な部屋だね!」
フィリアが驚くのも当然。
青の国の王宮とは違う雰囲気だったから。
質素な感じであまり家具は置いてない。暖炉と事務机、ベッドが置いてある落ち着いた雰囲気の部屋だ。
「フォルティナール…どっかで聞いたことが」
ゴンゴンゴン。ドアがノックされました。明らかに怒っている人がノックしています。
「リルナントゥリア殿?!いるんでしょう!!」
「いるけど~、明日にしろって言ったじゃんか~」
リィがぶつくさ言いながらドアを開く。
「失礼する!」
ガツンと入って来た龍にリィは頭を叩かれた。
「いってぇ~!!な、何すんだ、このバカ!」
リィが頭を抱えて抗議する。
「知らぬ!!いきなり会議を終わらせるとはどういうことだぁ!!」
「知るか!!終わらせたかったから終わらせたんだ、文句あるか、オイ!」
入って来た龍は金髪黄眼だ。
「あっの~、えー、誰?」
フィリアが挙手して聞いた。
「フェルオールと申します、第3王女殿」
これを聞いたライラがフィリアをひっぱって部屋の隅に移動。
「ちょ、ちょちょちょ、わ、わ私のお、お父さん?!」




