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蒼国物語  作者: 松谷 真良
第3章 非平凡な日常
16/268

誰のこと?

 ―かれこれ4時間が過ぎ―


「うーん。読み終わった!!」


ライラはかなり充実した4時間を過ごした模様。

カタンとかいう音がドアの方からしました。


「ぬ?…手紙か?」


ライラが立ちあがってドアの方に行く。


「え~となになに?フィリア様へ、親友より。だって?!へえ~、そんな人、いたんだ」


何気に酷いことを言いながら、落ちていた手紙を拾い、ライラはフィリアの元へ持って行く。


「フィリアー、起きろー」


ライラはフィリアが寝ていたのでゆすって起こす。


「う…フェカ、やめて…」

「フェカ?誰だろ?」

「…へ?」

「あ、やっほーフィリア。起きた?」

「…うん」


なんだかボーっとしているフィリア。


「そうそう、これ」

「…手紙?」

「そう。親友よりだって」

「ライラ、それちょうだい!!」

「え、あ、どーぞ」


いきなり覚醒して飛び起きたフィリアにライラはびっくりして手紙を投げた。

放り投げられた手紙の糊づけをぺリぺリと几帳面に開いて中の文を読みフィリアは顔色を変えた。


「え…とフィリア?」

「……」


読み終わりびりびりと細かく破いて燃やすフィリアにライラが恐る恐る聞いた。


「…あ、何?」

「いえ、何でもないです」

「そう?」


微妙に殺気立っているフィリアに、なんか思わず敬語を使ってしまうライラであった。


「じ、じゃあ聞くけど破っちゃって良かったの?」

「え?ああ、あんな奴の…いや…」

「……」


無言で聞いてくるライラにフィリアは少し考えた。


「ライラに見られると困るので…」

「友達じゃ…」

「違う!」


いきなり叫んだフィリアにもうライラは何を言っていいのか分からなくなりそう。


「…ごめん」


すぐに謝るフィリア。


「なんて書いてあったの?」

「内緒」

「ケ~チ~」

「ケチだよ~」

「ブー」


口をとんがらせたライラにフィリアは苦笑。


「そんなことしてもなーんもでないですよ」

「うー」

「……」

「あ、フェカって誰?」


ライラの言葉に冷や汗タラタラのフィリア。


「さ、さあ?」

「寝てる時寝言で言ってたよ」

「う!」

「ほら~誰?」

「リ、リィの友達だよ!」

「へぇ~」


胡散臭そうに見るライラにフィリアは




「ほ、本当だって!!」


自爆した。


「誰も嘘なんて言ってないよ~アハ」

「ア、アハハハハ」


ひきつった笑い声をたてるフィリアにライラはずばりとたたみかける。


「恋人、でしょ?」


フィリアはギョッとする。


「え?いや、あ、アハ」

「当たりだね」

「いや、その…え、えと、馴染とか?」

「恋人、恋人~」


明らかにライラは楽しんでます。


「いや、違うから!だいたい私にはいいな…あ」


さらになんか暴露してしまったフィリア。


「へぇ~」






 ―ライラの脳内も…空想―

フィリアは幼馴染と恋人だけど王様が決めた許婚がいて~幼馴染と許婚でフィリアの取りあいっこ~。

 ―終―


「ちょい、ライラさん?こっちの世界へカムバック~!!」


「フフフ…ハッ!」


「…ライラが考えているような関係じゃないから。夕食を食べに行こう」

「え~」

「ほら、行くよ」


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