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蒼国物語  作者: 松谷 真良
第18章 ライラが!ついに!
159/268

ハナイ、再び!いやまだ登場はしませんけど。

日付飛ぶことの1週間後。


「フィリア!!た、大変!」


ライラが黒い封筒を持って教室に駆け込んでくる。


「どうかしたの?」

「主に頭が」


レオが笑いながら付け足すのを、ライラは睨む。


「笑い事じゃないの!これ!!」


黒い封筒をライラはフィリアに突き付ける。


「えっと…?あ、ごめん。処理しておいてもらえる?」


差出人を確かめたフィリアは見ないで捨てるように言う。


「できないからフィリアに見せてるんでしょ!!」

「燃やせ」


差出人が誰なのか分かったレオがこともなく言い捨てる。


「レオ!?誰からの手紙なんだよ」


クライトがライラの手から手紙をひったくって差出人欄を見て、血相を変える。


「コイツまだ生きてたのか!?」

「だから、燃やせと言ったんだ」

「ね、ねぇ…。盛り上がってるところ、悪いんだけど。ポリッカ知らない?」


セノーテが声をかけたくなさそうに、4人へ尋ねる。


「知ってるわけないだろ」

「レオ!ご、ごめんねセノーテ。えっと…ポラルの居場所は知らないよ。どうして?」


レオを叱ってからフィらはセノーテへ訳を尋ねる。


「フィリア!!あのね。1週間近く学校に来ていないんだよ。気づかなかった?」

「ごめん…。全く気が付かなかった」

「え、フィリアそうだったの!?私は気づいてたよ」


ドヤ顔でライラはフィリアにえばる。


「ああ…。そ」


れはよかったね。と続けようとしたフィリアの言葉を遮って、ポラルが上から降ってわく。


「フィリア様!!おはようございます。我が主のハナイさまからのお手紙はもうお読みになりましたか!?」


「きしょい」

「消えろ」

「失せろ」

「…ゴメン、何語を話しているの?宇宙後は理解できないな。私が理解できる言語で話してほしいかも」


上から順に、ライラ、クライト、レオ、フィリアの発言。

ちなみに、黒い封筒に書かれた差出人はハナイでした。


「理解できない?フ、フフフフフフフ。いでよ!!」

「何を呼ぶの?」


首をかしげたフィリアをレオが後ろへ突き飛ばす。


「ちょ!?」

「変な、嫌な予感。何を呼んだ」


抗議しようとしたライラを手で遮って、レオはポラルを問い詰める。


「何って、フィリア様だけに襲い掛かる特性魔獣ですわ。フフ」

「面倒なものを…」

「レオ。早くフィリア様に結界を張っておいた方がいいんじゃ?」

「無駄だ」


フィリアめがけて飛びかかってくる黒い狼たちをみて、レオは肩をすくめる。


「レオ!?え、一人で!?む、無理げーだ!!」


とかいいながらもフィリアは、襲い掛かってきた黒い狼たちをキチンと討伐する。


「レオ、さいてー」

「ライラ。補佐のお前がやるべきだろう?というか、俺が手を出してもあいつらは倒せない…はずだ」


今となっては確かめようもないので、レオは語尾をあやふやにした。




「ゲホ…け、煙が…煙いよ」


何処からかわき出た黒い煙に教室は若干パニック状態に。


「わーい、煙幕だ!」

「我の姿をとらえてみろっ!!みたいなー?」


誰、とは言いませんが。呑気な生徒たちもいました。


「ちょ、まっ!?」

「こ、この!!か、噛みつきやがった!!」

「フッ…催眠をかけたからもう平気だ」


マヌケにも大声で会話をするフィリア誘拐隊にレオは四方へとりあえず魔力の塊を放つが、時遅く。

すでに逃げられてしまった。


「また後手かよ!?」


クライトの叫びに、視界が聞かないのに気付いてすぐ目をつむったレオが怒りを押し殺して、静かに結論付ける。


「端的に言うと、そういうことになるが。俺がすぐに助けに行けるのと、いけないのとは大違いだぞ」

「頑張るぞー、おー!!」


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