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蒼国物語  作者: 松谷 真良
第15章 中学生チーム対抗トーナメント戦
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VSツララと愉快な仲間たち

という訳で、よくわからないチームとの試合はとばすことの…決勝戦。


『さーさー、皆さんお待ちかねの決勝戦!ドラゴンムーンVSツララと愉快な仲間たち!!多くの人がこの組み合わせになあると思ったでしょう!!なぜなら、ドラゴンムーンには我らが王女、フィリア様が!ツララと愉快な仲間たちにはライ様がいるからです!!』

『はいはい、チーム紹介へと入りますね~。副部長は放っといてください。テンションがおかしいだけですから』


学園名物、校内放送。本日も快調です。


『では、チーム紹介!!ドラゴンムーンは、第3王女様のフィリア・スィエルムーン、幻術だけが取り柄のライラ・クレイク、謎のベールに包まれた転入生クライト・ノリフス、足蹴にされたいランキング第1位のレオ・緑葉!!』


ギャラリーからワァと歓声が沸く。


「…どこのランキングだ」

「落ち着け、レオ」

「っていうかやっぱりこの学園、変態が多いね」

「激しく同意」


『…副部長。対するツララと愉快な仲間たちは、リーダーが、第3王子のライ・スィエルムーンであるのにも拘らずなぜがチーム名はツラ…あ、ちょ、副部長!!マイクをとらないでっ』

『兄妹対決だー!!やっぱり兄が勝つのか!それとも、シスコンの兄様が妹に譲ってあげるのか!!』


「オイ…」

「ライ、落ち着こうねー。シスコンなのは、結構周知の事実になってきてるよ」

「ツララ!黙れ!っていうか、シスコンなのは、血筋だ!そう思ってあきらめることにしてるんだ!」


『あと、人数合わせの名も知らない生徒会役員たちよ、ご苦労様である!!』


「失礼だな!?」


『では、始めるので両チーム指定の場所へ動いてください』


「スルーか!!今の放送はOKなのか!?」

「…もう、ヤダ」


始まる前から戦意が消えていく試合となった。




『では、決勝戦!!ドラゴンムーンVSツララと愉快な仲間たち!!を始める!』


「兄様、お手柔らかに…」

「レオがいるから、手加減をする気はない。というか加減をしたら、俺が死ぬから…」


ハァと2人は揃ってため息をつき、指定の場所へ移動する。


「シスコンなのは、血筋なの?」

「…まぁ、そうだね。兄様…というか、父様がそうやって育ててるから。レディーファーストが行き過ぎた感じ?」


ワクワクと目を輝かせたライラにフィリアは遠い目をして答える。


「行きすぎだろ!?」

「王家なんて、そんなものだ。フィリア…雑魚、頼んだ。ライさんを相手するから」

「よろしくです!!私、兄様に勝てる気がしないもんね!」


パチとウインクをしてフィリアは生徒会役員(ザコ)の相手をしにコートをかける。


「大体さ、この行事無茶があると思うんだ。遮蔽物がないのに、どうやって戦えっていうのさ。瞬殺だよ瞬殺」


フィリアは鼻歌交じりに指を鳴らして、生徒会役員(ザコ)をつぶしていく。


「ツララブリザード!!」

「うぉ!?ちょ、クライト助けてー!!」


ツララが出した吹雪から逃れたライラがクライトへ縋り付く。


「俺!?…仕方がないな。シャドウトライプ」


バンとクライトが地面を両手でたたくと、ツララの影が彼女を襲う。


「きゃあああ!?」

「自分の影からは逃げられないだろ。丁度いい具合に太陽は出てるし近くに大きな影はないし。チートだぜ、今なら」


クライトはから笑をする。


「…疲れてるの?」

「レオにだって今なら勝てるかもしれね」

「俺は、クライトには負けないね!」


ライとの戦いにあきたらしいレオがクライトへちょっかいを出す。


「飽きたのかよ…」


呆れたライの声にレオは大真面目に答える。


「あきました。というか、ライさんの戦い方は父さんと酷似していて嫌です。降参したいくらいです」


「いやっ!!やめて、レオ!!私に兄様と戦えっていうの!?」

「…フェカになりゃいいんだ」

「その手があったか!」


という訳でレオが情けない理由から降参、フィリアがフェカへチェンジする。


「これってマジバトルな感じだよな?本気出していいんだよな!?鬱憤晴らしていいんだよな!?兄貴だし!でもなぁ…シルヴァームーンは使えないんだったけ。じゃあ…ムーンマリン来い!」


漆黒の剣がフェカの前に現れる。


「…本気かよ」

「いやっほーい!!ティアのバカヤロー!!」


憂さ晴らしのようにライへフェカは切りかかる。


「相手をするこっちの身も考えてくれないか」

「だいじょーぶ!手加減してるから!殺さねぇよ!」


サムズアップしてフェカはライの魔法を切り捨てる。


「…ライさん、相手に手加減できるってすごいな」

「今頃俺のありがたみを思い知ったか!」

「よそ見してる暇なんかあるのか?」



「おっつー。2本目!!かーらーのー3本目!」


剣が2本に分裂してから、続けて3本へ分裂する。


「…なんだかんだで芸が細かいね」

「神なんだからこのくらいはできるだろ」



「めんどくさい奴だな!降参するよ、降参!もともとこんな大会に、出たかったわけじゃないんだ。校長のバカが…おっと。校長先生が、生徒会は必ずだっていうから…」


焦れたようにライが審判へ叫ぶ。


「言い訳してんなよ、兄貴」

「言ったな?あれだ…後で壊してもいいところでやり直そう」

「…俺が調子に乗ってました」


一瞬の間の後、フェカはライへ謝る。


「…神様を黙らせれるライさんって…」

「凄いな。それで済ませておけ」


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