どうして、この人が・・・
というわけで、フィリア、ライラ、レオ、クライトの4人は緑国へやってきました。
「あ、ラキ呼ばないと」
「呼べばぁ?」
「ラキ~!!」
「はい!お姉ちゃん!」
ライラに呼ばれて、飛び出てきたラキ。
「…どういう仕組みになってるんだろう」
「シスコンパワーとかじゃないのか?」
「ありえそうなところが怖いな」
ラキが後ろを振り返って、ライラへ告げる。
「お母さんも、いるからねー」
「あら、いろんな人がいるわねー。呼んだのはライラとラキだけだったのに」
フウラの言葉にフィリアは裏を感じで固まる。
「…それは、余計な人は来るんじゃねーよってこと?」
「さぁ」
「いーのいーの!いっつも手伝ってるから、今回は手伝ってもらうんだよ!」
「まぁ、そうなの。よろしくね。くれぐれも幻術にかからないよう、気を付けて」
目が笑っていないフウラの笑顔にフィリアはレオの袖をつかんで囁く。
「そ、それも…足手まといになるんじゃねーよバーカってこと?天然!?」
「フィリア、落ち着こうか?裏の裏まで読まなくていいだろ」
「裏の裏…って表じゃねぇか!はっきり言ってるのと変わらなくないだろ!」
「じゃあ、王宮へ行こうか。ライラとラキは、久しぶりの家族団欒を楽しんでろ」
言外に着いてくんなとライラへ告げ、レオはフィリアに有無を言わせず連れ去る。
「よろしくお願いしますー。我が家には他の人を止めるスペースがないのでー」
「ちょ、お母さん!私の部屋に…」
「部外者、それに王家の人間を泊めるわけにはいかないわー」
「…関係ないじゃん!王家とか!親友なのに!」
ライラが怒って、髪がバチバチと放電する。
それを見てフウラがやれやれと言わんばかりに肩をすくめる。
「そこまでライラが言うんなら、明日は泊まってもらってもいいわよ?明日、終わってなかったらね」
「いいもん!!終わっても、家に泊まってもらうんだから!」
なんだか、反抗期っぽいライラでした。
レオに連れ去られたフィリアは。
レオに抱きかかえられて王宮を歩いていた。
「レオ!おろしてよ!!」
「そうだ。レオ、いい加減おろしてあげろよ。見てるこっちが…」
「つーか、フウラうぜぇ。やっぱうぜぇ。はぁ…くたばってくんないかな」
「レオ、あんまり公の場所でそういうことは言うな」
クライトがレオを諌める。
「父さんは?」
「あ、皇太子殿下!ええと…おそらく、王妃様の所にいるかと」
近くを通った侍女にレオはオルノの場所を尋ねた。
「ありがとう。よし、母さんの所に向かうか」
「そうだな。レザエラ様の所へ行ってオルノ様に、仕事をしてもらおう」
「わかったから!!私を、おろして―――!!」
バタバタと足をバタつかせるも抵抗空しく、フィリアはレオに抱きかかえられたまま、連れて行かれるのであった。
金の薔薇が敷きつめられたガラスの箱の中に眠る緑髪の女性を、オルノは眺めていた。
そんな彼にレオは後ろから声をかける。
「父さん!何処へ行こうとしていたんだい?」
「れ、レオ!?ま、まだ帰って来ないはずじゃなかったのか!?」
「ええ。どうやら内乱が発生したみたいなので、収束に向けての議会を開く必要があるかと思いまして、学園から帰ってきただけですが」
「なっ!?くそぅ!!脱走ができないじゃない!なんで内乱なんてめんどうな!…ゴホン。レオが帰ってきちゃうようなことをするんだよぉ!!剣一もいなくなってチャンスだと思ってたのに!!余計なことをしやがって!!」
レオは、これを聞くと静かにフィリアを下して戦闘態勢へと入る。
「…父さん?母さんが、心配なのはわかりますけど?ええ、とってもよくわかりますけど?王様業をほっぽっていいほどの事態でしたっけ?母さんの呪いは、死をもたらす類のものではなかったでしたよね?いいから、玉座にいてください!!抜け出すな!内乱は、俺が止めるから、頼むんで玉座に座っていい子にしていてくれ!」
ガクガクとオルノをゆさぶってレオは叫んだ。
「ご、ごめんなさい―――!!もうしないと思うから許して―――!?」
「…どうして、こんな人が王様なんだろうか」
「クライト君、それは考えると頭が痛くなるから、やめておいた方がいいよ」




