こーする
「そこのお嬢さん!何やらお困りのようですね!偉大なる校長先生が、助けてあげましょう!!」
ドドンという太鼓の効果音と共に現れた校長へライラが一言言い放つ。
「バカじゃないの」
と。
「ひどいですね!これでも3方賢者の一人なんですよ!」
「そんなもの、ありません。勝手にねつ造しないでください」
ゴホンと一つ偉そうに咳払いをして校長は4人へ告げる。
「さて、特待生が5人以上になったときは、超越生という特別な評価を作ります」
「誰がなるの?」
「当然、フィリアさんに決まってるでしょう」
「スケベ心満載ってとこ?」
「同意してやる」
「偉そうだな、クライトは」
ギリギリとにらみ合うレオとクライトを慌ててフィリアが止める。
「これが、評価賞です。なくさないでください」
「わかってます。校長、さようなら。生徒の営みには口を出さないでくださいね」
立派そうな紙を貰うとフィリアは校長を追い出しにかかる。
「い、営み!?な、なにやらエロティックな響きが!」
「こんの、変態ジジイ!大人しく偉そうにしてりゃいいんだ!!」
ライラもフィリアを手伝い、ようやく校長は、校長室へ退散する。
凄く名残惜しそうだったが。
「よかったね、フィリア」
「…ありがとう?」
「そんなもん捨てちまえ」
「できないだろ、そんなこと」
「知ってる。いちいち言わなくていい」
「んだと!?」
「ハイハイ、落ち着こうねー?沸点が低すぎるよー?」
クライトの頭を押さえつけえフィリアはニコリと笑う。
「フハハハ!!俺様参上!!って、クライト・ノリフス!?それから、皇太子!?しまったぁ!!」
廊下の壁を派手に壊しながら、校内に飛び込んできた人物はレオとクライトを見て、ガクブルと震えだす。
「誰だ、このバカは」
「矢蛇波の…バカ弟じゃないか?」
「ああ…。あのバカか。成程な、噂でバカだと聞いていたが、本当にバカだったとは…」
レオとクライトに冷たい視線を注がれ、彼はさらに震える。
「可哀そうだよ、弱いものイジメをしちゃ」
「あ、ありが…」
「いや、でもね、フィリア。矢蛇波って、緑国の厄介者一族の…」
とりなしたフィリアをライラがたしなめる。
「知ってるよ?仮にもお嫁に行くところなんだから、基本知識は持ってるし、レオが苦労しているところをかなり間近で見てきたから。でもね?見てるだけで面白いお馬鹿さんを怖がらせたら、面白くないじゃない。適度に放っておいて、バカやって自滅してくれるのを待たないと」
「方向性がかなり間違ってるからね!?」
つっこんだライラにフィリアは口をとがらせて拗ねた表情をとる。
「ああもう、拗ねないでよ!かわいいなぁ!!」
「変態~」
「ひどいよ!?」
「無視するなぁ!!ところで、矢蛇滝静太に、両親が、戦争…」
プツリと言葉が斬れたので何事かと4人が注目すると、気まずそうに男子生徒が現れる。
「すみません、晃大が迷惑をかけて。皇太子殿下、ここに矢蛇滝と矢蛇波と銑川の戦争が始まったことを宣言させて頂きます」




