宰相メシスさん
「つーいたついた。どーこについた」
「ええと…宰相さんの別荘があるところ~」
「今頃、テアトゥとやらと話し合ってるんだろうな」
「あ…」
学園祭で色々とやらかしちゃったテアトゥは宰相と別荘にこもってひざ詰め合わせて話し合いをしているとか。
「宰相さん、怖いからいや」
「ほぅ。失礼なことを言ってくれますね、フィリア様」
「!?」
後ろからかけられた声にガクブルと震えるフィリア。
「そんなに怯えなくても…」
「出たっ!?棺桶から復活しなくていいの!!」
「失礼ですね」
後ろを振り返ったライラは、そこに立っていた血色悪い青年の額に筋が立ったのを見てしまった。
「だってぇ」
「だってもさってもありません。貴女のおかげで面倒くさい女と話し合わされているんですからね」
「フィリア知らないもん~」
「…むかつきますね。私は子供が嫌いなんです」
鼻歌を歌いだしそうなノリで言ったフィリアに彼は深呼吸してからゆっくりと話す。
「メシスさん。フィリアのことは置いておいて。この前に来た騎士団はどうなったんですか」
「どうなった…?さぁ、私が知るところではありませんね。庶民だからという理由で馬鹿にされたのだから、それなりのことをして当然でしょう?」
実に人の悪そうな笑みを浮かべメシスはレオの言葉に笑う。
「成程。バカはどこまで行ってもバカという所ですか」
「ええ。ところで、そこの女は龍の血が流れていますね…。今度解剖させてください」
「嫌ですよ!?」
「そうですか…。残念です」
本気で残念がるメシスからライラは遠ざかる。
「ライラさ~ん!!」
「ゲッ、シベリス!?なんでここに!」
「シベリスだけじゃないよ」
シベリスとセノーテ、レン、ソフィーが現れた。
「ゴメン、ついてきて…」
謝ったレンをレオがフォローする。
「気にしなくていい。…多分、嫉妬する男はウザいだけだから」
「そこに自分も所属することに気づいていますか、皇太子」
「う、うわあ――――!?お化け!?みみみ、ミイラ!?」
「失礼ですね、そろいもそろって」
メシスを見て叫んだシベリスへ彼は握り拳を作り振り落す。
「っ――――!?」
「神罰です」
「神じゃないんでしょう?」
頭を抱えてしゃがみこんだシベリスへつぶやかれたメシスの言葉にセノーテが反応する。
「宰相さんは神様の息子だよぉ」
「まぁそんなところでしょう」
「誰の?!」
「……冥府の王アデス」
言いにくそうにライラの問いへ答えるメシスは案外良い人なのかも知れない。
「うわぁお!」
「失敬ですね!別に私自身がその力を継いだわけではありあせんよ。だた、人より寿命は長いですが」




