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君の妖に願いを  作者: 雨y
青一章 学校
4/12

仲間(チーム)作りその1

そこから次の日、次の日と日を重ねていった。

2人の委員会は環境委員会となり、ゴミ捨てや掃除をきちんとしてるかのチェックをするという仕事をこなしながら日々暮らしていった。

この学校の9割が部活に入っているが、2人は何も入らず授業が終わったら帰るという、他の人との交流が一切ない生活をしていた。


そして中間テストの最後のテスト返しが終わった次の時間のLHR。


「今日は大事なチームを作る日です。皆さん、仲のいい人は出来ましたか?」


妖魔退治において、チームは絶対。

例外などもあるが、少なくとも4人、多くて6人が決まりなのである。

そしてチームを作るのに約1ヶ月もかけたのはある程度の性格や癖を知れたであろう期間だからだ。

だが、2人には友人はいない。

話しかけようにも話題がないし、話しかけられることもない。

チラチラと見られてコソッと話されと、気味が悪くなるだけだった。

作ろうとは思っていたみたいだが、部活にも入らず、2人だけで学校生活を送っていたために、交流がイマイチなかったのを知っている清水はうっすらと湊を睨んでいるのがわかる。

多分、星夏に叱られたのだろう。


「では、各自自由にチームを作ってください。あと、仲の良さだけでなく、チームバランスも考えてくださいね。バランスが悪かった場合、先生が勝手に再編成します」


怖い表情で言う先生にみんなは怯えた。

ここ1ヶ月で皆知った。

先生は怒らせると怖いと言うことを。

湊はたくさん怒られ慣れてしまって、怒られているという自覚はなくなったが。

各自皆チームを作り始めた。

先生の言っていた通りにバランスと、仲の良さも良さが完璧なチームは委員長である福山チームだけのようだ。

他のチームはなんとなくな感じだが、ある程度訓練を積めば安定する程度。

と、湊が観察としていると


「なぁ、湊さん。私たちと君たち2人、良いチームにならないと思わなか?」


このクラスでもトップレベルに強いであろう赤崎に2人は声をかけられた。

隣にいるのは山谷、確かトレーナー希望だったはずと湊は観察していく。

バランス重視なら完璧のチームだ。

妖気を使うにしても、防御系、攻撃系、サポート系に分かれる。

まだ2人は自分たちが何系かはわかってはいないが、多分湊は攻撃系、翔はサポート系だとはなんとなく感じている。

トレーナーがいる場合、防御系がいなくとも安定することが多い。


「あぁ。よろしく」


赤崎は特殊体質だ。

いや、特殊体質一家といったところか。

彼女は刀を持つと静かだが、体育でラケットを持つと口が悪いヤンキーのような性格になっていた。

あれは武器と言っていいのかはわからないが、彼女が攻撃できる物と思ってしまえば性格が引っ張られてしまう、そんな体質。

彼女の家は大昔どこかの将軍の末裔らしく、代々持っている武器の性格に引っ張られる。

歴史で少し勉強していたが、湊はどこの将軍か忘れてしまったみたいだ。

他にも福山 悠弘が特殊体質だが、目立たないというよりも隠しているっぽく皆よく知らない。

今は刀を持っており、静かだが軽い冗談を時々挟むくらいの接しやすい性格となっている。


山谷さんは頭がいい。

前回の中間テストでは90点を超えていない教科はきっとないだろう。

湊はそれを知っており、その理由はテストを返す時の各先生の反応と、湊がチラッと(全部)見た点数が高得点だったのだ。

湊はその時わざと見たわけだが、見えてしまったのだ、仕方ない、と思いながらも彼女のことを高く評価している。

彼女は将棋部だとも聞くし、トレーナーとしての仕事を期待できるだろう。

将棋がなぜトレーナーとして役立つと思ったのかはよくわからないが。

まずトレーナーとは一応戦いはするが、メインはチーム全体の指揮を任されている。

退治中は彼女の言うことは絶対な代わりに責任も重い役職だ。

それを夢見る彼女はいつもおどおどしているが、力は絶対にある。

それに、おどおどしているのは人見知りなところもあるのだろう。


「みんな決まりましたね。明日から自主訓練の授業が入りますので残りの時間はお互いに分かる範囲での自分の能力を説明しあってください。再編成をしたい場合は私に相談を」


基本的にみんな戦闘技術は秘密となっている。

理由としては真似して失敗し、命を危険に晒したなどと言う事件が何度も起こったためである。

それに、そう簡単に真似できるものではないが、強い妖気に触れすぎた人間は妖魔の洗脳を受けることがあったためそうなっている。

つまりは、焦りなどからくる怪我や事故の防止と、妖魔対策と言ったところだ。

だが、チームには教えておかなければ今後の動きに関わってくる。

特に、トレーナーがいるチームは。

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