いつものふたり
少し右肩下がりの癖を治そうとしない
靴紐がときどき、ほどけて
だらしなく見えてても
あまり気にしない
ふたり、肩を並べて歩いた
舗道の木々が何度か色づいた
キミは空を見上げるようにして
その季節を感じてた
僕はというと
道行く人の歩く速度に合わせる感じで
まっすぐに前を向いて歩くキミと
少し斜めな感じで
視線を一定にさせない僕がいて
僕たちの進むべきところは
ここじゃないと
何度か思ってはみたけど
それ以上は何も感じることなく
それ以外はとても考えることもなく
どちらかが、
気づいてくれてたらいいねと
どちらかが
気づいてくれてるだろうと・・
そのくり返し
いつものふたり
靴紐を直す僕が
見上げたところに
キミがいてくれて
ホッとする瞬間