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イベントに備えるというクエスト

「今回は私の命を救ってくださり大変ありがとうございました。お礼といっては何ですが、うちで取り扱っている商品を幾つか差し上げたいと思います」


 クロックスさんが店の中の客室に俺を案内するなりすぐにそういった。クエストの報酬か。ありがたいな。もらえるものはもらっておこう。


「ではものを持ってくるので少々お待ちください」


 クロックスさんは客室から出て行った。俺はコメント欄を見ながら視聴者に問いかける。


「何がもらえるとおもう?」



コメント

『金だろ』

『金だな』

『ものいうとるやん』



「6割型金なんだけど」


 うちの視聴者たちは金にがめつい人が多いようだ。まぁ正直俺も金だと思っていたけどな。


「まぁ俺はスキルを取得できるアイテムと予想しておくかな」


 そうしてしばらくコメント欄の話し合いを眺めていると、ついに扉が開きクロックスさんが戻ってきた。


「改めて今回は助かりました。こちらのアイテムを受け取ってください」


 俺はクロックスさんから差し出された宝玉のようなアイテムと、少し豪華な鞘に収まった剣を受け取った。


 それをインベントリにしまってクロックスさんにお礼をいう。


「これぐらいで恩を返せたとは思っていませんし、何かあったら是非私にお申し付けください。商売の傍ら、あなたをサポートさせていただきます」


 その後、クロッカスさんと少し話をしたところ、クロッカスさんの商会はマルキ商会というらしく、武器、スキルを手に入れることができるアイテム、スキルクリスタルを扱っているそうだ。


 何かあった際の後ろ盾になってくれるということで商会の紋章が入った短剣もいただいた。


 そういうわけでいろいろもらってから店を出てきた。


 簡単なクエストだけでこれほどの利益があるとは、最初に見つけることができて運が良かった。多分このサブクエストは先着1名だけができるタイプのクエストだろうからな。


 システムウィンドウからもクエストのクリア報酬であるGをいただいたので、完全にクエストも終了した。


 さて、そしたら新しい街を一度見て回ってから、皆が見たいであろう新天地を向かう用意をしよう。


 ああ、先ほどもらったスキルクリスタル、装飾された剣の能力も確認しなくてはな。


 とりあえず一度街の中央の銅像をしっかり見に行こうと思う。



コメント

『あの銅像、誰なんだろうな』

『銅像めっちゃ気になる』



 こういったコメントが多くみられたしな。俺も気になってたし。


 そういうわけで街の中心、銅像の前に来た。その銅像の土台には説明のようなものが書かれていた。


「1000年前に魔王を討伐した勇者の像」


 まだストーリーをプレイしていないからわからないが、この世界は歴史も作りこまれているようだ。この銅像もきっとストーリーに関わる日が来るのではないだろうか。


 しかし、銅像をよく見ると、日本人のような顔立ちをしている。名前が書かれていないため、本当に日本人なのかはわからないが。


 ストーリーを配信するのはネタバレになるだろうから、俺はやらないつもりでいるが、配信の裏でやるのも悪くないかもしれないな。βテストの時の簡易版メインストーリーでは報酬もあったし、たんと報酬もあるだろう。



コメント

『勇者、ああ、ストーリーの』

『なるほど、それ関連の街なのか』



 銅像を見た後は、東西南北を見て回り、出入り口をそれぞれワープポイントに登録した。同時接続数がついに四桁に到達したおかげか、コメントの周りが早く、皆と会話をしながら進めて行った。


 すると、コメントの中に興味深い情報を発見した。



コメント

『ついさっき運営から第一回イベントの情報が公開されたぞ』



 イベント。それはβテストにもなかった初の体験だ。一体どんなものなのだろうか。


 そのコメントをした人物曰く、システムウィンドウのメールから公式サイトのイベント告知まで飛べるらしい。


 そういうわけで公式サイトを開いてイベント告知を見る。


「第一回イベント、<ザ・ファーストバトル>。開催予定か」


 開催予定日は3日後。告知による内容だと、イベントに参加をするプレイヤー全員で、超広いフィールドでランキングのあるバトルロワイアルを行うらしい。


 要するに全員でのPVPである。脱落した順に順位が決まっていき、最後まで残った人が1位となる。順位に応じた報酬ももらえるそうだ。


 最強を目指す俺にとって出て損はないイベントだ。俺の上に誰がいるのか把握することもできる。運営よ、素晴らしいイベントをありがとう。


「そういうわけで皆、俺は今日からこのイベントに備えて行こうと思う。取り合えずさっき受け取ったスキルと剣を確認したらレベル上げに向かうから、この街からどの方角に行くべきか決めて置いてくれ」



コメント

『また東?』

『いや今回は北で』

『南かなぁ』



 コメント欄の議論を横目に見ながら俺は剣とスキルの確認をする。まずは剣から。


<宝剣 グラン>

・STR+50


 特殊能力はないが単純に攻撃力が高い。いい剣をもらったな。次はスキルだ。


<加速>

・スキルを発動した後10秒間、AGIが50%増加。

・CT 25秒


 使いがってのいいスキルだ。俺との相性も抜群にいい。マジでいいクエストだったな。


 さて、方角が決まったらすぐにも出発だな。

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