表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

2 愛とはなんだ

拓也「どぉぉしてだよぉぅ!?なぁんでだよぉう!?」


朱里「落ち着け拓也。叫んでも何の解決にもならないぞ」


拓也「お前はなんでそんなに落ち着いていられるんだよ?お前の数学のノート、もう哲学のノートじゃねえか」


朱里「そうだな。『愛とはなんだ』、『なぜこの世には差別があるのか』、『なぜ人は他人を見下すのか』。他にもいろいろ書いてしまった。授業中はやめろと言ったはずなんだがな。私はもう開き直って、数学のノートの表紙に『哲学』と書き込んだぞ。油性ペンで」


拓也「なるほど、開き直ったからそんなに落ち着いていられるのか。じゃあ俺も開きなお・・・」


俺「愛とはなんだ!?なんなのだ!?」


拓也「無理だ。開き直れない。どうしてこうなった?『人はなぜ争うのか』、『人はなぜ傷付け合うのか』という問いは解決したはずだ」


朱里「どうやら山田は、問いの答えを見つけてはまた新たな問いを見つけてしまうようだな。仕方ない。今日もまたくだらない話に付き合うとするか。なあ、拓也?」


拓也「何故俺に話を振るんだよ!?この前の話、めっちゃ退屈だったわ!二度とあんなつまんねえ会話・・・」


俺「なぜ人は愛し合いそして争い傷付け合うのだ!?愛することもあり憎しみあうこともあるのはなぜだ!?なぜなのだ!?」


拓也「OK。『愛とはなんだ』。これが今回のテーマだな。では鈴田すずた朱里くん、意見を言いたまえ」


朱里「その言い方ムカつく!まあ良いけど。愛は恋とは違って純粋なものだと思う」


拓也「それは、恋が汚いものだということか?」


朱里「うーん、愛に比べたら綺麗とは言えないわね。だって恋には嫉妬とか、そういうドロドロしたものが絡んでくるでしょう?愛はいつだって澄んだ青空のように綺麗だわ。人を愛するというのは、常にその人の幸せを願うことだと思うの」


拓也「俺も同じだ。愛は自分ではない誰かの幸せを願い、他人の幸せを実現しようとすることだと思うのだ」


俺「とても良い意見が聞けた。ありがとう。俺は愛を、恋以上に揺ぎないものだと定義する。失恋という言葉は良く聞くが、失愛しつあいなんて言葉は聞かないだろ?愛は熱を帯びやすく、そして冷めにくいんだ」


拓也「今回の話はなかなかおもしろかったぜ。でもこれっきりだぞ?」


朱里「うーん。私はもう一回やってもいいけど。拓也がやるなら」


拓也「俺は嫌だ。そういうのは君たちだけでやってくれたまえ、スミス君」


朱里「嫌なのか?」


拓也「・・・まあ、そこまで言うなら俺も参加する」


朱里「これで決まりだ。面倒くさいかもしれないが、これこそ山田の中二病を治す唯一の方法かもしれない」

読んでくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] すごい! [一言] 会話文だけで物語を構成するという離れ業を成し遂げている所がとてもいいと思いました! 以前、私も会話文だけで物語が書けないかと模索していたことがあるので、こんな発想があ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ