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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

今日から始めるログインボーナス118日目 レグホーン R15注意

 配達員さんが鶏を逆さにするように足を持っている。

 恐怖なのか鶏は卵を産み落とした。

 無精卵が割れる。

 配達員さんは鶏の首を包丁で一閃し、すぐさま首を折り、円錐型のこしに鶏を突っ込んだ。

 こしの穴から鶏の血液が流れ落ちていく。

 その後に鶏をそのまま蒸して、蒸し鶏を洗濯機に突っ込んだので驚いた。

 洗濯機が一般的な家庭用洗濯機だったので、きっとこれは夢だろう。

 回り終えた洗濯機は鶏の羽だらけになっていた。

 配達員さんが抜けていない羽を一本一本、手でむしり取って行く。

 羽一枚もないこの鳥肌だけの状態の鶏をアニメで見た事がある気がする。そのアニメの鶏には頭はついていなかった気がするが。

 配達員さんが手に持った包丁で、首を落とした後、胸に包丁を入れ開いていく。

 その流れで足も落としていった。

 肛門付近を開いたとき、中から殻が作られていない卵黄が出てきた。

 殻が作られる工程が少し知りたくなった。

 配達員さんを見ると、いつも純白な配達員さんの髪や肌が血で赤く文様の様に染まっていて、恐怖で驚き、飛び起きた。

 ……夢で良かった。


 こんな夢を見た日は鶏や卵は食べたくない。納豆、豆腐、味噌、醤油等の大豆加工食品で腹を満たそう。

 頭の中をスッキリさせようと熱いシャワーを浴びて、髪を乾かし終えるとインターフォンが鳴った。


「おはようございます。今日のログインボーナスはレグホーンです」


 そう言った配達員さんが持っていたのは青色のクーラーボックスだった。


「配達員さんその中ってもしかして」

「はい、加工済みのレグホーンが入っています。もちろん卵付きですよ」


 クーラーボックスの中をチラッと見せられてとても気分が悪くなり、そのまま前のめりに倒れた。


 目を覚ますと、枕元に配達員さんがついていてくれた。

 俺に気が付いた配達員さんは読んでいた文庫本を閉じ、土鍋を持ってきた。

 中には黄金色の卵粥が。真ん中に三つ葉が添えられている。

 いつもなら食欲がわくのだろうが、流石に今日は沸かなかった。

 なので手をつけることが出来ずにいると、見かねた配達員さんが木製の匙で粥をすくい口に突っ込んできた。

 介護されている気分よりも美味しさが勝った。


 悔しくも美味しかった。

 配達員さんと食べ物に感謝を。

 ごちそうさまでした。

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