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湖の魔導騎士と現代魔法の旋律  作者: ふふふ
Lancelot days take a rest
1/10

prologue

若輩者のふふふです。

残虐すぎるシーンは今後もないと思います。

異世界の話は回想の中で行いつつ、現実世界での話が進んでいきます。


こんな拙い文章ですが時間がある時や、暇な時に是非ともお読み下さい。


よろしくお願いします。

「我が王よ…」


白銀の鎧を纏った騎士は抱きかかえた一人の少女に囁く


「たとえ世界が貴方の敵になろうとも…史実が捻じ曲げられようとも…私の忠義は貴方だけの物です。だから、一人なんて言わないでくださいませ…」


騎士の瞳から大粒の涙が流れ落ちる


「世界が貴方を否定しようとも、世界が貴方を忘れようとも、この私…円卓の騎士の末席たるこのランスロットめは肯定し、覚えておりますがゆえ。」


「ーーーーーー」


王の言葉は彼にのみ届く。


「お別れなんて言うなよ…リオ…お前らしくもないな」


「ーーーーーー」


彼女はそう言って首にかけられた王冠と十字架のペンダントを彼に渡す。


「おい!リオお前…。」


彼の叫びが彼女に届く前に彼を中心に幾何学な陣…魔導陣が浮かび上がる。


「なっ…」


彼の驚きとともに彼の体は魔導陣に飲まれ足元から消えていく


「お別れだよランスロ…」


彼女の涙まじりの声がさらに騎士を焦らせる


「ま、待ってくれリオ‼︎こ、こんな事って…」

「あるんだよ…世界は残酷だから」


騎士の台詞を阻むように彼女の言葉が放たれる


「嫌だ‼︎お前がいない世界なんている意味ないだろうが!」


騎士の言葉に涙が混じる


「本当にワガママだなぁ君は」


彼女の美しい瞳が騎士を見つめる


「でも、そんな君が大好きだったんだ私は」


最期の告白

何度も言われ何度も愛を確かめあってきたこの五年間

その言葉が彼に重くのしかかる。

白銀の騎士は思う

これを言わなければ死んでも後悔すると

騎士の最後の告白


「…俺もリオのこと大好きだから…ごめんな…おれが…俺が弱いばかりに…変えてあげられなかった…」

「その気持ちだけで十分だよ

君が私を愛してくれたことも、命がけで救ってくれたことも全部全部忘れないから…

だから、君だけは生きて?

生きて幸せになって?

…私の分まで」


彼女の最期の願い

彼女の目はくすみ、俺を見えてるかも定かではない

俺は腰までになってしまった体で彼女を抱き寄せる


「必ず…必ず幸せになるから…だから、安心して眠って?」


心にもない言葉

こんな言葉でしか彼女を安心させられない


「良かった…ほしが…星が綺麗だね…」


今は夕方星はない

でも、彼女の瞳には俺が彼女に出会った日のような満天の星空が映っているのだろう


「あぁ…本当に綺麗だ…」


再び彼女に目を戻すとその瞳は静かに閉ざされていた


「キス…」


彼女の拙い声が耳朶を打つ

俺はなんのためらいもなく唇を合わせた

最後の最期のキス

彼女の唇はまだ柔らかく暖かかった。

そんな彼女の体から力が抜け、すこしづつ暖かさを失っていく。

涙が止まらない

俺の体は刻一刻と消えていく。


「ありがとう…リオ」


…ついに俺は魔導陣に溺死した。



落ちていく感覚

魔導陣の中は暗黒の世界に青いラインが筒状に通っておりその中を落下していく。


あがきとは分かりつつも、『覇王の右腕』…つまりは魔導で作られた鎖を遠く離れつつある魔導陣に放つ


しかし、無情にも弾かれるように鎖は飛び散り魔導は効力を失う。


「ちっくしょぉぉおおおおおがああああぁぁぁ‼︎‼︎」


彼の咆哮は無音の世界に呑まれていく。


そして彼は意識を暗い闇の中に落としていった。






先ほどの通り、ここからは現実世界での話がメインとなります。


ですが異世界の話もちゃんとしますので見捨てないでください。


これからもよろしくお願いします。



ふふふ

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