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属する者  作者: 酒井順
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第8章 情報

基本となる考え方


① 創発…部分の質の総和以外のもの(質)が、全体に現れる


定義


① 見えるもの

  (1) 定量的に測定できるもの

  (2) 測定する対象は、部分である事

第8章 情報


第1話 情報量


 前章で、大切な事を見落としていました。

陥入を開始しようとする細胞が、他の細胞に「陥入を抑制せよ」

と命令伝達したとしても、伝達された細胞がその機構を持っていなければ、

抑制できません。


 そこで、DNAの発現について調べて見ました。

現段階の僕には、詳細な機構を調べる事が出来ません。

 発現を促す機構と、抑制する機構があるようです。

今後の為になればいいと思い、名称だけ列挙しておきます。


① プロモーター

② アクチベーター

③ リプレッサー

④ エンハンサー

⑤ 遺伝子調節タンパク質(転写因子)


他にもあると思いますが、取り敢えず今はこの5つだけです。


 さて、この話の本題です。

情報量は、「因子の数と因子の持つ質数の組み合わせ数量で、決定される」

と、考えています。


 因子は「見えるもの」とは、限らないと考えています。

そして、全ての「見えるもの」とそうでないものは、因子の段階まで

分解出来ると考えています。


 また、因子は「質」の種類を複数持つと考えています。

そして、因子は同時間(瞬間)に複数の中の1つの「質」形態しかとれないと

考えています。

仮に、因子が2つ以上の「質」形態を持つのであれば、その因子は因子ではなく、

更に因子分解出来る部分に相当するものだと、考えます。


 「創発」について考えて見ました。

現在の科学は「部分の因子分解を完全にしきれていない」のではないか?

と、思います。

 つまり、部分の解明が完全に行われていないため、見落としている(あるいは測定出来ない)

部分の「質」が全体に現れてくるのではないかと、考えます。

 そして、全ての部分を因子分解する事は、不可能に近い事のようにも感じます。


 また、仮に全ての因子分解が出来たとしても、次に来るのは、組み合わせの量の

問題です。(NP問題に深く関係していると考えます)

この組み合わせの量が本来の情報量なのではないかと考えます。


 さて、どうアプローチして行ったのならいいのでしょうか?


第2話 独立系


 情報量を減らす方法は、3つ考えられます。

① 因子の数を減らす事

② 因子の持つ「質」の種類を減らす事

③ 独立系を作り、因子団を閉じ込めてしまう事


 自然界は、事象を起こすために①②③を自然の法則に従って、

行って来たのではないでしょうか?

地球上では、40億年かけてです。


 自然界は、何を求めているのでしょうか?

何を求めていないのでしょうか?

結論は、出せないと思うので、止めておきます。

 但し、現在の人の存在は「自然の意図」だと考えています。

「自然の意図」とは何か?

すいません。分かりません。


①と②は、直ぐに思いつく事がありません。

③は、各器官を独立系と考えれば、つじつまは合います。

また、各器官の部位も独立系と考えれば、生命体は、独自で情報量を減らす事に

成功しているように感じます。

 また、細胞1個も独立系と考える事が出来ます。

更に、細胞内の部位(小器官など)も独立系と考える事が出来ます。


 どんどん独立系を小さくして行くと情報量が減ります。

情報量が減るメリットは、誤動作、錯誤を起こしにくいという事だと思います。

そして、独立系内部の情報伝達が、簡易になります。

 しかしながら、独立系となっても、外部からの影響は受けます。

放射線、温度など、悪影響を及ぶすものがあります。

外部からの悪影響の回避手段の1つとして、免疫系が現れたのではないでしょうか?

もしかすると、DNAの中に放射線を回避するコードが眠っているのかもしれません。

回避しようとした痕跡が残っているのかもしれません。


 ここいらへんで、止めておきます。

仮説から空想の世界へ突入してしまいます。

既に仮説領域を越えてしまっているのかもしれません。


※ 仮に全てのものを因子分解できて、独立系を作る事に成功したとします。

この時「生命について」全てが解決するのでしょうか?

残る問題は、ないのでしょうか?

 「創発」という事象は、現れないのでしょうか?

不可逆性の問題は、全て可逆的に解決できるのでしょうか?

科学が全てを解明したとした時点で、

「死者を蘇らす事は可能なのでしょうか?」

不可逆性の問題が解決すれば、上記の問いは「イエス」になると

考えます。


 因子分解、独立系、組み合わせの数量、創発、不可逆性、

そして、残るものの関係はどうなっているのでしょうか?


 さて、独立系に因子を閉じ込めた後に重大な問題が残ります。


第3話 通信


 独立した部位は、最低でも1個の他の部位と関係を持たなければなりません。

関係を持たないと言う事は、その部位は、忘れられた存在となってしまいます。


 他の部位と関係するためには、次の事が考えられます。

① 融合する

② 同調する

③ 通信で情報を交換し合う

④ 接触する


 ①のケースは、不自然だと考えます。

せっかく、独立したものが、その優位性を放棄した事になります。

だからといって、「無い」とは断言できません。

しかし、それは頻繁には起こらないと考えます。


 ②のケースは、何に同調するのか?不明確です。

そして、同調したとしても、何処かの時点で他の部位との他の関係が必要になります。

結論として、考慮外としたいと思います。


 ③のケースはもっとも考えられる事です。

そして、通信には発信と受信が必要です。

 発信側の機構は、比較的単純だと考えます。

機構に困難さを感じるのは、受信側です。

受信側では、発信側で何のシグナルを発信したのか知る術がありません。

受信側では、自分に必要なシグナルだけを選択的に受け取る事しか出来ません。

但し、発信側が強制力(例えば物理的な)を持っていれば、受信側はそれに従うと考えます。


 ④のケースは③をより密接にした共存体としての「質」を持って行くと考えます。


第4話 独立系(2)


 独立系の定義を調べようとネット検索して見ました。

明確な定義はないようです。


 そこで、「独立」の意味を辞書で引いて見ました。

① 他のものから離れて別になっていること。

② 他からの束縛や支配を受けないで、自分の意志で行動すること。

③ 自分の力で生計を営むこと


①は納得できます。

②③は、個人を対象とした独立の意味のようです。


 独立系の定義をしておきたいと思います。

① 因子を2つ以上持っている事

② その因子が持つ質を閉じた(独立した)内部で表現出来る事

③ 質を外部に影響させる事が出来る事

④ 閉じた内部で、矛盾を含んでいない事

⑤ 外部と通信出来る事

⑥ 必要なエネルギーを内部または外部から取り入れる能力を持つ事


①~⑤は、この章を書いている途中である程度想定していました。

⑥は、独立を辞書で引いて気付きました。

「自分の力で生計を営むこと」

 生物は、物質を含みます。

と、いうより物質に焦点が当てられています。

動作するためには、エネルギーが必要になります。


第5話 章のまとめ


 因子は、物質に限らないと考えています。

そして、例えば、1つの現象を因子分解しようと試みた時、

不可能さに気付いてしまうと思います。


 先ず、何が因子なのか?

特定できません。

測定も観察も威力を発揮しません。


 「風が揺らす木を1本」観察したとしても、得られるものは

多くありません。


 そして、科学が全てを解明した時、残るものはあるのでしょうか?

「死者を蘇らす事は可能なのでしょうか?」


 生物が持つ独立系は、自然の淘汰の結果だと考えます。

そして、現在は未だ「自然淘汰の通過点」なのではないでしょうか?

自然界が何を求めているのか?

予測、いえ想像すらつきません。


 世の中では、自然破壊が問題となっています。

この事自体の是非は、僕には判断できません。

ただ、その結果が人類にとっての災いとして、振りかかって来る事は、

確信を持って予想出来ます。


 また、情報の氾濫(情報量の過大化)が精神疾患と深い係わりが、

あると考えています。

 現代の情報量を出来るだけ、独立化させて、ストレス・フリーの

世の中が来る事を望んでいます。


 僕自身が病となって学んだ大きなものの1つです。

「人は、多くのものを望んではいけない」

自分をストレス・フリーにおくための僕の手段の1つです。


 臓器1つだけで、人を構成する事は出来ません。

他の臓器(器官)と、連絡を取り合って人が構成されます。

脳だけでも、個人の本質を表現する事は困難だと思います。

 何が人あるいは個人の本質を決定付けているのか?

とても、興味深い事です。


第6話 社会


 昨日、ある人との待ち合わせで空いた時間にある本を数ページ読みました。


 人は、一人では生きて行けない。

と、よく言われます。


 狩りをするネコ科の動物の中で群れを作るのは、ライオンだけらしいです。

他のネコ科の動物種は、単独で生活するそうです。


 また、猿も群れを作るそうです。

ですが、必要以上に大きい群れは作らないそうです。

「必要以上」の基準は、研究中らしいです。


 人も群れを作る動物に属すると思います。

人には、必要な群れの大きさの基準はあるのでしょうか?



保留項目一覧


優先レベル1

① 細胞⇒器官へと分化、成長させる原因子は何なのか?


優先レベル2

① 開始コドンについて

② DNAを介在させないでタンパク質(酵素も含む)を産生する事が可能か?


優先レベル外

① DNAの構造について

② 肝動脈と門脈から受け取る栄養の中身は何なのか?

③ 肝臓外に流れる血流に乗る細胞外基質は何なのか?

④ 胆管に流れる細胞外基質は胆汁だけなのか?

⑤ 肝細胞と小葉が内部的に行っている機能は何なのか?

⑥ 細胞内基質を細胞内に産生しているのではないか?



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