第43章 回路(5)
第43章 回路(5)
第1話 回路(4)
前章までで、末端から中枢までの伝達を学びました。
とはいえ、全く触りの部分だけで何かが明確になったわけではありません。
取り敢えず分かった事を列挙しておきたいと思います。
感覚⇒大脳
① 感覚の末梢神経のLeafは、それぞれ「質」を持っている。
痛点などの感覚種別毎に回路を所有している。
② 回路の中で伝達される情報は「感覚」そのものではなく、伝達物質である。
③ 終点である大脳に伝達物質が届いた時、それを「感覚」に変換する手段は不明である。
伝達元⇒筋肉
④ 筋肉を始めたとした動作命令の伝達元の学び(調査)は、不十分である。
と、いうより全くしていません。
⑤ 筋肉は、終板という構造で伝達情報を筋肉に伝える。
何かの達成感を得る事は、遥かな道程に感じます。
焦らず、少しずつ歩みたいと思います。
今章では、可能性の問題を考えたいと思います。
結論は出ないと思います。
それは、サブルーチンについてです。
プログラム言語によっては「関数」「プロシージャ」「メソッド」などと呼ばれます。
つまり、プログラム内で共通する処理を一纏めにする、その単位です。
(必ずしも、一纏めが目的とは限りませんが)
脳は、この共通ルーチンを持っているのでしょうか?
と、いうのが今章のテーマです。
コンピュータで、共通ルーチンにアクセスする時に問題があります。
それは、プロセスあるいはスレッドが複数の場合に起こります。
(以下の記述の為に、共通ルーチン=CPとします。)
それは、3つあります。
① 共通ルーチン内部のデータ
② 静的データ(グローバル・データ)
③ 資源(ハード的なデータ/レジスタなど)
あるプロセスがCPにアクセスしている時、別のプロセスが介入してくると、現時点で
処理しているデータにも影響し、データを破壊してしまいます。
これは、①②③ともに同じです。
(①③は回避できるかもしれません。これは、外部環境によるので結論は出せません)
回避する方法は、2つあります。
a:①②③のデータを保管し、現在の処理アドレスを記憶する。
そして、別のプロセスにCPを明け渡す。
b:別のプロセスに待って貰い、自分のプロセスの処理が終了した時点で明け渡す。
※ 上記の事は、CPに限らず個々のプロセス全体に起こる問題です。
コンピュータ・ソフトでは、同期を取る事により上記の問題を意識的に回避します。
今回は、脳内の回路のCPに焦点をあてたかったので、敢えてCPとしました。
また、マルチCPUでも同じです。
上述の外部環境に、このマルチCPUも含まれます。
aを選ぶか?bを選ぶか?は、システムのCPの上位が、決定します。
aを選んだ時、記憶する場所が必要になります。
コンピュータでは、メモリを使用する事が出来ます。
さて、脳のケースについて考えます。
同期を取る事は、優先順位をつける事と同じになります。
脳の中枢部(現段階では何処なのか?分かりません)が、優先順位を付けると思われます。
問題になるのは、記憶場所です。
現段階では、それが何処なのか?見つかりません。
脳がこの問題を解決する方法は、4つあります。
① 優先順位をつけないで、先にアクセスした順に処理する。
② 記憶場所が何処かにある。または、CPそのものをコピーして処理する。
③ そもそも、CPは無い。
④ 僕が、これから方法を「学ぶ」「調べる」「考察する」
やはり、結論は出ませんでした。
しかし、脳がCPを許さないとすると、冗長的な脳内ネットワークになる事が予測されます。
第2話 神経グラフ(8)
「ブロードマンの脳地図」を学びたいと思います。
1番~52番まで列挙します。
ブロードマン1,2,3野 - 一次体性感覚野
ブロードマン4野 - 一次運動野
ブロードマン5野 - 体性感覚連合野
ブロードマン6野 - 前運動野 、補足運動野
ブロードマン7野 - 体性感覚連合野]
ブロードマン8野 - 前頭眼野
ブロードマン9野 - 前頭前野背外側部
ブロードマン10野 - 前頭極
ブロードマン11野 - 眼窩前頭野
ブロードマン12野 - 眼窩前頭野
ブロードマン13,14野 - 島皮質
ブロードマン15野 - 側頭葉前部
ブロードマン17野 - 一次視覚野
ブロードマン18野 - 二次視覚野]
ブロードマン19野 - 視覚連合野
ブロードマン20野 - 下側頭回
ブロードマン21野 - 中側頭回
ブロードマン22野 - 上側頭回
ブロードマン23野 - 腹側後帯状皮質
ブロードマン24野 - 腹側前帯状皮質
ブロードマン25野 – 膝下野
ブロードマン26野 - 脳梁膨大後部の脳梁膨大後部
ブロードマン27野 - 梨状葉皮質
ブロードマン28野 - 後嗅内皮質
ブロードマン29野 - 脳梁膨大後部帯状皮質
ブロードマン30野 - 帯状皮質の一部
ブロードマン31野 - 背側後帯状皮質
ブロードマン32野 - 背側前帯状皮質
ブロードマン33野 - 前帯状皮質の一部
ブロードマン34野 - 海馬傍回のうち前嗅内皮質
ブロードマン35野 - 海馬傍回のうち嗅周囲皮質
ブロードマン36野 - 海馬傍回のうち海馬傍回皮質
ブロードマン37野 - 紡錘状回
ブロードマン38野 - 側頭極
ブロードマン39野 - 角回
ブロードマン40野 - 縁上回
ブロードマン41,42野 - 一次聴覚野
ブロードマン43野 - 一次味覚皮質
ブロードマン44野 - 下前頭回弁蓋部
ブロードマン45野 - 下前頭回 三角部
ブロードマン46野 - 前頭前野背外側部
ブロードマン47野 - 下前頭前野
ブロードマン48野 - 側頭葉の内側表面の小領域:海馬後支脚野
ブロードマン49野 - 齧歯類の海馬傍支脚野
ブロードマン52野 - 島傍野(側頭葉と島の結合部)
いくつか述べさせてください。
① 番号をつけた基準が分かりません。
② 欠番の理由が分かりません。
③ この脳地図は、人だけが対象ではないようです。
④ 野は、それぞれの組織構造が均一であるようです。
⑤ 次章から別話として学びたいと思います。
⑥ 脳機能局在論を学びたいと思います。
第3話 動的グラフ(2)
「ブロードマンの脳地図」と脳機能局在論の学びを元に考えたいと思います。
数学的にこの「動的グラフ」を表現や説明する事は、現在出来ません。
目的を設定しておきたいと思います。
① 野をさらに区分する事(空想が入る可能性大です)
② 野と「感じ」を結ぶ付ける事(難しいでしょう)
③ 野と野の連携を「学ぶ」「調べる」「考察する」
今までもそうでしたが、これからはそれ以上に纏まりの無い文章になる可能性が大です。
納得感を得るための取っ掛かりを探す事に、専念する事になりそうです。
先ずは、諦めない事を第1としたいと思います。




