第42章 回路(4)
第42章 回路(4)
第1話 回路(3)
痛点から神経回路を情報伝達物質が通って辿り着く、終点を調べて見ました。
大脳=終脳という部位のようです。
詳細な情報は見つけられませんでした。
神経グラフの話で、もう一度調べて見ます。
今回は、どのように筋肉を動かしているのかを学びたいと思います。
結論から述べると、
「ニューロンが発生する活動電位、軸索を伝わって終板に達し、筋肉は収縮する。
収縮がおこるのは、T管に生じた電気的変化によって電位依存型カルシウムチャンネルが開き、
カルシウムイオンが筋小胞体から放出されるためである」
と、いう事だそうです。
つまり「筋肉中の運動神経細胞に情報が伝達される」という事です。
そして、その神経細胞は複数である事が予測されます。
尚、運動神経細胞と筋肉細胞は終板という構造で接続されるようです。
さて、伝達元を調べます。
決定的な情報は得られませんでした。
よく考えると、筋肉は身体中にあります。
腕、足、内臓などに存在します。
つまり、伝達元は複数存在すると思われます。
自律神経系、体性神経系などいくつかの伝達元が考えられます。
ここで、伝達元について考察する事は、僕にとって無謀と言えます。
しかしながら「生きている間」は「伝達元はなんらかの形で存在する」
と、いう事だと思います。
第2話 神経グラフ(7)
「痛い」という感覚を調べた結果、神経回路は、グラフ的に木構造をとる部分が
ある事が分かりました。
Rootとなる部分を調べると、それは大脳のようです。
少し、大脳について学びたいと思います。
次の3つの部位に分けられるようです。
① 大脳皮質:表層の灰白質
② 白質:大脳皮質の下にある神経線維の束
③ 大脳基底核:大脳中心部で間脳の周囲を囲むように存在する神経細胞の集まり
大脳の画像を見ました。
頭の多くの部分を占めて、大きなものです。
この大脳が、感覚の末端であるとして、学びたいと思います。
②は、神経細胞とは無関係だとして、取り敢えず考慮外です。
①の大脳皮質から学びます。
大脳皮質は、次の特徴を持っているようです。
① 灰白質の薄い層。大脳基底核を覆っている。
② 知覚、随意運動、思考、推理、記憶など、脳の高次機能を司る。
③ 新皮質と古皮質がある。
大脳は、いくつかの部位に分類されるようです。
しかし、観点から分類方法がいくつかあるようです。
ここでは、機能から見た分類に焦点を当てたいと思います。
一次運動野、体性感覚野、視覚野、聴覚野、言語野などに分類されるようです。
そして、新皮質は哺乳類にのみ存在するようです。
古皮質は、両生類以降の動物に存在するようです。
新皮質に焦点を当てたいと思います。
新皮質は、外側から次の6層構造をとるようです。
① 分子層
② 外顆粒層
③ 外錐体細胞層
④ 内顆粒層
⑤ 内錐体細胞層(神経細胞層)
⑥ 多型細胞層
ブロードマンさんという人が、細胞構築が不均一だという事を発見したそうです。
つまり、神経細胞の密度が違うという事でしょうか?
ブロードマンさんは、その事を根拠に大脳を52の領域(野)に区分したそうです。
これを「ブロードマンの脳地図」と呼ぶそうです。
第3話 動的グラフ(1)
トポグラフィックマッピング「神経地図形成」を考察する時、
既存のグラフ理論だけでは、適応出来ないようです。
また、僕の知る限りの集合論も適用出来ないようです。
何故ならば、グラフG:(V,E)のV,Eの元が、動的に増減するからです。
増減する度の完全グラフを考えて見ました。
物理的に不可能のようです。
脳の中でニュウロンの配線が、事実上出来ないと思います。
配線が込み合うか、絡まってしまいます。
調べて見ると、脳は幾つかの部位に分けられています。
しかし、人の持つ能力の成長や退化を考えると、もっと小規模な「群」が、存在した方が、
機能的な脳になるのではないかと、考えます。
機能的な脳とは、素早くネットワークを再構築出来る脳という意味です。
NP問題で明らかなように、ノードの個数が少ない方が、機能的になります。
そして、それは多数の2部グラフの存在を意味します。
群に必須なのは、次の2つです。
① 演算部:脳の機能の本体(1つのCPU体といえるかもしれません)
② 接続部:他の「群」との連携をする部分
また、今までの学びから、神経回路は多価関数的なように感じます。
つまり、1つの入力が複数の出力になるという事です。
そして、複数の入力を1つの出力に変換する機能が、神経細胞に存在するように感じます。
深く突っ込まないでください。
僕自身がよく分かっていません。
少しずつ歩みたいと思います。
※ 多価関数は、関数ではないという記述が、ネット上にありました。
僕には、否定も肯定も出来ません。
ただ、どちらにしても、先に進むための障害とはなりません。
第4話 クオリア(1)
クオリアは、感覚質と訳されるようです。
簡単にいうと「感じ」の事のようです。
例えば、人が「痛み」を感じる時、脳のニューロンネットワークを走るのは、電気信号です。
つまり、大脳に届くまで「痛み」そのものは、走らないという事です。
そして、届いた後でも電気信号が、何故「痛み」として感じるのか?説明がつかないそうです。
この事を「説明のギャップ」と、呼ぶそうです。
この「感じ」の説明は、現在科学的(物理的)に扱えるのか?はっきりしていないそうです。
この問題を「クオリア問題」「意識のハードプロブレム」と、呼ぶそうです。
科学としての研究は、神経科学、認知科学といった人間の心を扱う分野を中心に、
クオリアの問題として議論されているそうです。
「クオリアは現在の物理学の範囲にない」として、既知の物質では説明できない事を、
主張する研究者もいるようです。
この人達を、自然主義的二元論者と呼ぶようです。
そして、この人達は、霊魂や魂の存在の仮定をもつ人達ではないようです。
クオリアの性質として次のような事があるそうです。
① 言語化不可能:例えば生まれつきの色盲の人に「赤い」「青い」というのがどういうことか?
を伝えようにも、言語化して質感そのものを伝えることには困難をともなう。
つまり、質感は非概念的なものである。
② 誤り不可能:誰にも誤りを訂正されないもの。訂正出来るのは本人だけである。
錯覚・幻聴・幻覚などは、本人にのみ認識できる実際である。
③ 私秘的 :他者から観測されないもの。「感じ」にアクセスできるのは本人だけである。
もっと、興味深い事柄がありましたが、次章以降にします。
結論として、僕の「学び」は、このクオリアの手前までという事になりそうです。




