第38章 感覚器官(4)
第38章 感覚器官(4)
第1話 眼(5)
眼を使って、人は様々な情報を取得します。
どのような情報が必要なのか?
この判断は、眼の仕事ではないと思います。
今、僕はPCを操作しています。
この時、眼はどのように働いているのかを、考えたいと思います。
順番に考えたいと思います。
① PCを操作したいと思う。(これは、眼の仕事ではありません=非眼仕事と呼ぶ事にします)
② PCを探す。
日常では、そこにPCがある事を知っています。
知らないケースについて考えたいと思います。
PCの形状を知っている必要があります。
そして、PCがどのような機能を持っているのかを、知っている必要があります。
しかし、全てのPCが同型とは限りません。
(眼以外の部位で認識しているPCの形状の詳細は、考慮外としたいと思います)
問題は、その認識と眼がどのようにしてマッチングさせるかです。
僕ならどうするのだろうか?
経験から、認識しているPCの形状を、複数パターン持っています。
どのような部品が揃えば、PCとして機能するかを、知っています。
最初は、形状からPCだと見当をつけると思います。
通常は、見当をつけたPCがPCでない事は、起こらないと思います。
何故なら、似た形状のものが存在しないからです。
つまり、大雑把な形状の認識記憶だけで、見つける事が出来ます。
次々と探す事が出来ます。
・本体
・モニター
・キーボード
・マウス
など
しかしながら、PCの発売初期では、この「次々」が出来ない人が多くいました。
そして、接続出来ない人が相当数いました。
ここで述べたいのは「記憶との照合を眼が行っている」と、言う事です。
何章か前で、カメラから取得した画像情報をソフトで処理する事は、
困難だという事を述べました。
眼は、いとも簡単に処理しているように感じます。
ソフトとの違いを考えて見ます。
・眼は精密に計測していない
・必要な情報以外は、切り捨てている。
など
眼は、脳の他の部位と緊密な連携プレーを行っているように思われます。
今、PCの外縁を見て見ました。
ほとんど、知覚していないようです。
今、キーボードを叩いている間に外縁の記憶は何処かに行ってしまいました。
ソフトは、形状認識のために外縁を懸命に確定させようとすると思います。
今章で得られたのは「眼は必要なもの以外は、知覚認識しないのでは?」
と、言う事です。
第2話 神経グラフ(3)
電位について学び始めました。
理解した事と更なる疑問が出て来ました。
理解した事
① 電位は、電荷がプラスの時、高くなる。
② 電位は、電荷がマイナスの時、低くなる。
③ つまり、同符号で同電荷量の時、電位は発生しない。
④ 異符号の時、相互の関係から電位は大きくなる。
疑問
① 同符号の時に発生する斥力と電位との関係の説明が見つからない。
② 同符号で、電荷量が異なる時、電位は発生するのか?
②は「Yes]だと理解するしかありません。
しかし、斥力(クーロン力)と電位(位置エネルギー)の関係はどうなっているのでしょうか?
ネット上の記述を学ぶと、全ての力を「仕事量」として扱っています。
③ クーロン力と位置エネルギーの「仕事量」への換算係数はあるのでしょうか?
④ クーロン力と位置エネルギーは「エネルギーの質」が異なるのではないでしょうか?
いくつかの法則が、見つかりました。
しかしながら、全てが部分の説明で、僕は完全に納得出来ませんでした。
実験結果から、電荷などの振る舞いを、理論化したものと考えてしまいます。
僕の理解力の無さが、そう感じさせているのでしょうか?
決定的な原理を「学ぶ」「調べる」事は、有意義なのでしょうか?
現実に電気は、我々の生活に便を与えてくれています。
つまり、電気(電荷なども含めて)の振る舞いは、多くが実証されているのだと思います。
但し、理論には、現段階の僕の知識では「疑問符」を打つしかありません。
しかし、先に進むためには、現段階の知識を拠り所とするしかなさそうです。
目的は、電位の理解では無く、エッジの特質を知る事です。
第3話 原子核(1)
短編「物理の疑問」でも、述べました。
どうしても、この疑問が払拭出来ません。
また、前話の電位に深く係っていると思います。
数年前、ある大学の教授さんに訊ねた事があります。
「何故、電子は原子核の周りを回っているのですか?」
その方は、
「考えた事もなかったな」
と、答えました。
ちなみに、その方は電子については専門家です。
数ヵ月後、答えを僕に与えてくれました。
しかし、その答えは僕の疑問の答えではありませんでした。
僕の質問の仕方が、いけなかったのだと思います。
僕の質問の真意は、
「電子が原子核の周りを回るエネルギーは何処から来ているのか?」
でした。
摩擦などの抵抗が無く、直線運動をする物体ならば、
慣性で、永久に同じ運動が出来るはずです。
しかし、電子は遠心力としてエネルギーを放出してしまいます。
つまり、何処かからエネルギーの供給を受けないと止まってしまいます。
量子力学的に言えば、軌道を描いているのでは無く、確率的に、
原子核の周りに存在するという事になるのかもしれません。
ほんの少し量子力学を調べて見ました。
「電子の分布の形状は電子の波動性のため、不連続となる」
と、なるようです。
そして、この事を電子の量子化と呼ぶようです。
「量子化された電子状態とエネルギーを決める指数を量子数」
と、呼ぶようです。
量子数は、次の3つで決定されるようです。
① 主量子数(n)
② 方位量子数(l)
③ 磁気量子数(m)
そして、電子の存在する位置を原子軌道(電子軌道)と呼ぶようです。
これは、原子核からの距離と同義みたいです。
電子は、不連続とされていますから、
軌道上をぐるぐる回っているのではないと思います。
原子軌道は、数種類存在して、それぞれの軌道には電子の収まる数が
決まっているようです。
未だ、疑問は続きますが、次章以降でお願いします。
副産物を見つけました。
それは、水素についてです。
水素は、次の2つのイオン形態を取る事が可能だそうです。
① プロトン:陽イオン(電子を放出)
② ヒドリド:陰イオン(電子を捕獲)
そして、生命活動には、ヒドリドが深く係っているようです。
何故ならば、ナトリウムやカリウムと反応するのは、ヒドリドだからです。
活性酸素と何か関係あるのかな?
pHと何か関係あるのかな?
このテーマは、いつの日にか通る事になると思います。
第4話 章の最後に
先日、遅い朝食をとっている時にTVを見ました。
何人かのコメンテーターが出演していた番組でした。
現在の不透明な景気の上向き加減について、個々のコメントがされました。
一人の人が「豊かさを求める時代は、既に終わったのではないか?
これからは成長や成熟を目指すべきではないか?」
と、発言されました。
僕は「ぎょっ」としました。
近年、僕の考えている事に酷似していたからです。
僕は、公の場でそのような発言をされる方がいるとは思いませんでした。
それが、僕を「ぎょっ」とさせた理由です。
当然なのか?情けないのか?その発言は、完全に黙殺されました。
反論も、ましてや賛同もありませんでした。
その方には、信念を持って、発言し続けて貰いたいと思っています。
残念ながら、その方の名前を知る事は出来ませんでした。
顔は見れば、思い出すと思います。
陰ながらエールを送りたいと思っています。




