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せいしゅん部っ!  作者: 乾 碧
第二編〜五章〜悠樹√〜
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二学期っ! #1


 「暑い、普通に暑い」


 約一ヶ月の夏休みが終わってしまい、今日から二学期が始まってしまう。


 九月一日。まだまだ暑い。暑さが落ち着いてきているという感じは全くない。外に出るだけで汗ばむし、動けばもちろん流れてくる。


 欲を言えばもう少し涼しくなるまで休みたいが、そんなことで駄々をこねても意味がない。クーラーの効いた部屋で勉強するという点においては、学校も家も大差ないのだから。


 「今日からかー」


 春先と変わらない。いつも通り、薫と一緒に登校している。日直など用事があれば別々になるが、基本は一緒だ。わざわざわかれて向かう必要もない。面倒だし。


 「頑張らないとね」

 「そうだな」


 文化祭や体育祭。秋にはイベントがたくさんある。のんびりしていたらあっという間に時間が経ってしまう。クラスでやること、青春部でやること。この類のイベントは誰だってテンションが上がるものだ。杏先輩に振り回されることは間違いないけど、まぁ、それはそれで楽しい。そういうイベント。


 「楽しくやりたいね」

 「あぁ」

 

 中学と高校。体育祭は別々に行われるが、文化祭は同時。他校の生徒も自由に楽しむことができ、入場に制限は全くない。中学と高校の行き来もスムーズ。同じ敷居にあるし当然だが。


 そんなこんなで、中学の頃から少しはこっちの文化祭も見ている。当然、出来ることのクオリティが違う。俺達のクラスは何をするのだろう。選択肢はたくさんある。


 「何か考えたりしてるの? 二人で」

 「いや、まだだな」


 二人っていうのは、俺と葵。クラス委員長だし、担任の先生から、出来ることなら案を考えてきてほしいって言われていたけど、何も考えていない。忘れていた。薫や心愛にその話をしたくらい。


 「でも、時間ないでしょ? はやく考えないと」

 「まぁな…………………………」


 文化祭は三日間に渡って開催され、その日は十一月一日、二日、三日。最終日は文化の日だ。あと二ヶ月あるし、まだまだ先のようにも見えるが、決めないと準備も出来ないし、スケジュールも組めない。決めないことには始まらない。


 「いつまで?」

 「二学期始まってから二週間くらいで決めてほしいって、先生は言ってたな」

 「ちょっと先だねー」

 「ホームルームを使って決めるって言ってたから、時間を確保する必要もないから楽だな」

 「それもそうだね」


 案は考えておこう。あとで葵と相談だ。




 

 

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