表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
せいしゅん部っ!  作者: 乾 碧
第二編〜五章〜悠樹√〜
289/384

心境変化 #2

 とりあえず、俺はロビーに向かう。ララの時と同じだ。集合場所としては危険ではあるが仕方ない。俺の部屋は当然無理だし、ランがここを選択した以上、俺はそれに従うだけ。こっちから言うことはない。


 (明日で終わりか)


 あっという間。成美とも、そんな話をしていた。三泊四日。もっと長いイメージがあったが、時間はどんどん過ぎていって、もう三日目も終わり。流れる時間は同じだが、青春部のメンバーといると、やっぱり早い。すぐだ。


 「まだか」 


 ロビーに着いたが、ランの姿はまだ見えない。


 「護君」


 と思ったが、後ろからランの声が。


 「つけていたのか?」

 「途中からは」



 声をかける。目の前にいる護に。


 「どうかしたか?」

 「なにも」


 護を見つめてしまっていた。ララが好きになった男の子を。


 「座るか」


 護の言葉に頷きを返す。少し奥の方へ。ここはロビーだ。気を抜いていたら見つかってしまう。三日目にもなって三人の目的は達成されたわけで見つかってしまったところで何かあるわけではないが、ここまできたなら、最後までバレないように。


 「ちょっと疲れてるかな? 護君」

 「あー……、結構遊んだからなぁ」

 「楽しかった?」

 「当然」


 このメンバーだ。つまらない訳がない。護に対しての感情を抜きにしても、青春部にいたいとそう思う。だから、ランは、ララと真弓を含めた三人は、後からこうしてわざわざそこに混ざったのだ。


 「そういえば、ラン達は海行ったのか?」

 「行ったのは行ったけど」

 「ん?」

 「杏さんに見つかりそうになって」

 「それは大変だったな」


 初日でバレてしまうところだった。


 「護君は?」

 「今日行ったぞ。昼からな」

 

 朝は雨が降ってたが、昼からはカラッと晴れていた。雨の影響はあまりなかったのだと思われる。


 (何してたのかな)


 気になるが、敢えて聞くことはしない。


 「ビーチバレーって難しいよな、あれ」


 (あ……)

 

 「そ、そうかな……?」


 護のその言葉に同意することは出来ない。


 「普通のバレーもするほうではないからさ」

 「うんうん」

 「ランは? 出来るのか?」

 「それなりには、ね。ララと二人でよくやってたよ」

 

 ララが誘ってくるから。それに付き合っていた。どちらかというと、身体を動かすことは得意ではない。だとしても、それはララの頼みなのだから聞くしかない。


 「あ……、えと……、それでね? 護君に聞きたいことがあるんだけど……………………」


 本題に入ろう。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ