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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第1章~そこで暮らす者たち~

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86/206

086、言語という概念

AI制作

朝の光が毛皮の集落を優しく照らす。

8歳のシャーは、地面に小さな溝を描きながら部族の人々を見渡した。

大人も子供も、何が始まるのか興味津々で目を丸くしている。


「シャー、シャー」


シャーは胸を指さし、ゆっくり声を出す。

子供たちは手を胸に当て、ぎこちなくも真似してみる。


「シャー……シャー……」


次は「ポン」「ガ」「ンガ」「ポンガ」と、単語の羅列をひとつずつ教える。

大人たちは口を大きく開けて真似するが、なかなかうまくいかない。

「ポン…ガ……ポン…ガ?」

「あれ、ンガはどっちだ?」


集落は笑い声で満たされる。ぎこちなさと戸惑いが入り混じり、森の朝に響いた。

シャーはクスクス笑いながら手を叩く。

「そうそう、それでいいのよ!」


夕方になると、部族は初めての宴を開いた。

火を囲み、焼いた獲物を手に取りながら、子供たちが覚えた言葉を次々と叫ぶ。


「ポン!」

「ポンガ!」

「ガ、ガ!」


大人たちも声に出して真似する。ぎこちない発音が入り混じり、森の中に新しい音が舞う。

しかし、その音はただの羅列ではなく、部族の心をひとつにする魔法のような力を持っていた。


シャーは笑顔で自分を指さし、再び言った。

「シャー、シャー!」


火の光に照らされた小さな魔族の少女は、部族全体に新しい秩序と文化の種をまいた。

単語の羅列から始まった言葉は、笑い声とともに広がり、やがて部族の暮らしを少しずつ変えていくのであった。

始めて言葉という概念が生まれた瞬間ですね。

シャーの導きによりこの後この集落は飛躍的に文明が発達します。

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