081、雪山の安寧
AI作成
洞穴の中は外の極寒とは打って変わって、暖かく落ち着いた空間。
氷の結晶が光を反射してキラキラと輝く床や壁、そして洞穴の奥に広がる「時空のゆがみ」の神秘的な青い渦。白雪はその中心に座り、静かに氷の魔法陣を浮かべていた。
「ふふ、今日の携帯食は……あ、チーズ入りパンだわ」
白雪は薄く微笑みながら、雪山登頂者が置いていった小さな包みを手に取る。
半袖一枚でも微塵も寒さを感じさせず、氷の魔法陣が指先でくるくると踊るように動く。
「姐さん、また全部食べちゃうの?」
ハウトは元気に跳ねるように近づき、白雪の手元を覗き込む。
長いマフラーや厚手の衣服を着込む必要はない彼女も、白雪に負けず劣らず寒さには強い。
「もちろん。登山者が残してくれたのは私たちへのご褒美みたいなものだからね」
白雪はいたずらっぽく口元をゆがめ、牙をちらりと見せる。その表情にハウトは軽く手を叩き、笑った。
「ふふ、じゃあ私も少しだけ……あ、姐さん、半分こよ!」
ハウトは小さく取り分けながら、元気いっぱいに包みを抱えた。
白雪は微笑んだまま、彼女のやることを許す。
洞穴の奥にある時空のゆがみが淡く光り、ふたりの周りを神秘的なオーラが包む。
雪山の冷たい風や吹雪の音は外から届くが、ここでは安全で、まるで別世界にいるかのようだった。
「今日も登山者は無事に戻ったみたいね」
白雪が静かに呟くと、ハウトは元気に頷いた。
「はい!吹雪さんが麓でお世話してくれてますから!」
二人は小さな包みを分け合い、笑いながら食べる。
外の雪山は厳しくても、ここでは温かく、平和な日常が流れていた。
舞台は変わり、北大陸の豪雪の連峰地帯。彼女たちはその雪山の代表者。
登山客を見守りながら、風習である登山者の食料のお裾分けをいただく。




