008、新たな光、未来への歩み
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森の光は、20年前と変わらず柔らかく降り注いでいた。
世界樹の根元に広がる安寧の地には、今や二つの小屋が建ち並び、4人の世代を越えた家族と子供たちの声が混ざり合っている。
リクトは小屋の庭で、手慣れた手つきで石の短剣を研いでいた。
「今日も試し切りか…」リクトは微笑み、短剣を軽やかに振る。
その腕前はAランクに相応しく、日常の護衛や訓練にも十分な力を持っている。
隣の小屋では、クニャーンが木の枝と石を組み合わせて簡易の武具を整えている。
「リクトも、もうすぐ一緒に森を回れるな」
エルダリスの教えを受け、BBBランクの力を持つクニャーンは、守護と戦闘の基礎を着実に身につけていた。
小屋の中では、リアナとティリスがマナの練習をしている。
リアナはまだ11歳だが、自然との共感力を少しずつ身につけ、森の精霊たちと心を通わせる訓練を楽しんでいた。
ティリスは9歳ながらマナの操作に長け、小さな魔法や道具への応用を試みている。
「ティリス、ちょっと待って!葉っぱが飛んでいく!」リアナが笑いながら注意する。
「大丈夫、自然は味方だから」ティリスは自信満々に答え、葉を自在に操った。
森の静かな空気の中、子供たちの笑い声や練習の音が響く。
リダリアとリヴァナはその様子を微笑みながら見守り、世界樹と森の精霊がそっと光を差し伸べるのを感じた。
夕暮れが近づく頃、リクトは短剣を腰に携え、森の入り口を見つめた。
「…そろそろ、僕たちも冒険を始める時かもしれない」
クニャーンも隣で頷く。
「まだ森の試練は続く。でも、僕たちなら大丈夫だ」
遠くの森の奥から、微かなざわめきが聞こえる。
木々の間に光る小さなマナの粒が、まるで次の冒険の合図のように揺れた。
新たな光、新たな命――リクト、クニャーン、リアナ、ティリス。
安寧の地に生まれ育った彼らは、まだ知らない未来へと歩みを進める。
そして、その先には、再び世界樹の力を試す冒険と、森や外の世界の未知の試練が待っているのだった。
時は先へ進み、リクト20歳時点でのお話。
彼らは自然と共存しながら着実に強くなります。




