表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第1章~そこで暮らす者たち~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/206

053、陰の日、休日の過ごし方~リーチマンの場合~

AI作成

今日は陰の日――学院も授業はお休み。

リーチマンは普段より少し遅めに起き、窓から差し込む柔らかな光を浴びながら、寝巻きのまま学生寮の廊下を歩く。廊下にはまだ少し寝ぼけた初等部生や中等部生の姿がちらほら。


「ふぅ、授業がない日って、なんだか不思議な感じ」

小さくつぶやきながら、寮の共有ラウンジで、今日の予定を思い浮かべる。特に予定はない――だからこそ、自由に動ける時間だ。


その時、廊下の向こうから声が聞こえた。

「リーチマン、中庭まで散歩しない?」

声の主は理央。中等部1年生の彼は、いつも通り落ち着いた雰囲気で、土以外の5属性を自在に扱える魔術の腕前は学院でも一目置かれる存在だ。


「いいわね。ちょうど歩きたかったところ」

リーチマンは笑って答え、二人で中庭へ向かう。


中庭での雑談


中庭に出ると、光の粒が静かに舞い、木々の葉に反射して小さな虹を作る。二人は石畳の小道を歩きながら、ささやかな雑談を交わす。


「理央先輩、陰の日って、普段より魔力の感覚が鋭くなる気がする」

「確かに……静かだからね。集中しやすいっていうか」

リーチマンは手のひらにリアを集め、微かに光らせる。理央も手のひらで小さな雷球を浮かべ、楽しげに光を跳ねさせた。


「ねえ、今日ってどこまで冒険するつもり?」

「うーん、学院内をぶらぶらするくらいかな。外は雪原だから危険だし」

二人は笑いながら、学院の石造りの建物を眺め、噴水や小さな庭園を回って歩く。


学院長ホールディとの挨拶


中庭の一角、魔力の光が集まる場所に、学院長ホールディが現れた。16重同時詠唱を使いこなす世界屈指の魔術師だ。


「リーチマン、理央、陰の日を有意義に過ごしているかしら?」

ホールディは穏やかに微笑む。リーチマンはぺこりと頭を下げた。

「はい、学院内を散歩しながら、魔力の感覚を確かめています」

「それは良いわね。休みの日でも、魔力に触れることは大切だから」


ホールディは短い会話の後、静かに光の粒に乗って歩き去っていった。リーチマンは思わず見送る。やはり、存在感が桁違いだ。


元首トルキアの突然訪問


その直後、学院の石造りの大門が大きく開き、元首トルキアが現れた。

「おや、リーチマン、理央。こんな日に寮でのんびりか?」

トルキアは自由奔放に笑い、護衛も連れずに歩いてきた。


「えっと、授業がお休みなので……」

リーチマンは少し戸惑いながら答える。


「そうか、陰の日か……なら、ちょっとお茶でもどうだ?」

トルキアは手を広げ、冗談交じりに誘う。理央も少し笑いながら頷いた。


三人は中庭のベンチに座り、静かに魔力の光を眺めながら、ちょっとした雑談を楽しむ。

トルキアは学院の日常に興味津々の様子で、魔術の話や森の話、たまに冗談を交えながら笑わせる。リーチマンは少し緊張しながらも、元首との自由な会話を楽しんだ。


日の終わり


夕日が学院の石畳をオレンジ色に染め、日差しが徐々に弱くなる。

「今日は……なんだか、特別な日だったな」

リーチマンは小さく微笑む。授業は休みでも、理央との会話、学院長との挨拶、そして元首とのふとした交流――すべてが、陰日ならではの貴重な時間だった。


寮に戻り、窓から夜の光を見つめながら、リーチマンは心の中で小さく決意を新たにした。

「明日からも、もっと魔術を磨いて、理央先輩に追いつく……!」


光の粒が夜風に揺れる中、学院の日常は静かに、しかし確かに生きていた。


休みの日はどのように過ごしているのかを描きたかったので。

のんびり過ごす様子や突然の元首の訪問などイベント満載です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ