046、学院での授業、リアとラオ
AI作成
朝の光が石造りの教室の窓から差し込み、机の上に並ぶ小さな魔導書や筆記具を照らす。初等部1年生たちは、まだ緊張した面持ちで椅子に座っていた。その中に、一際目立つ半魔の少年――アッシュがいた。髪は黒く、瞳の色は淡い紫。まだ小柄で、強さFという評価通り、魔術の腕にはこれから磨きをかける段階だ。
「みんな、よく聞いてね」
教壇に立ったのは、柔らかな声の女性教師だった。
「魔術を使うには、まずマナの種類を知ることが大切です」
クラスの子供たちは一斉にノートに視線を落とす。アッシュも、手元の筆を握った。
「空気中に漂っているマナ、これはリアと呼びます。そして、自分の体内に流れているマナはラオです」
教師は指を空中に翳すと、教室の小さな魔力結界がふわりと光る。空気中の光の粒がゆっくり舞い、アッシュは目を丸くした。
「リアもラオも、どちらを使うかは自由です。状況や戦術に応じて、好きなように使っていいの。もちろん、うまく使い分けられるともっと便利になりますよ」
アッシュは小さく息を吐き、心の中で試してみた。手を軽くかざすと、空気中のマナが指先にふわりと触れる感覚がある。次に、体内に手を当てると、自分のマナが温かく流れるのを感じた。
「わあ……すごい……」
小声でつぶやくアッシュに、教師はにっこり微笑む。
「いいね、アッシュ。感覚を掴めば、魔術は必ず使えるようになるわ」
クラスには他にも個性豊かな生徒たちがいた。隣の少女は早速、リアを集めて小さな光の球を作り始める。別の少年はラオを体内で膨らませ、拳の先に集中させている。
「最初は誰でも同じよ。怖がらなくて大丈夫」
教師の言葉に、アッシュは少し胸を張った。今日から始まる魔術の世界――それはまだ未熟な彼にとって、大きな挑戦であり、わくわくする冒険の始まりだった。
窓の外、森の風が教室に届き、舞う光の粒と交じり合う。アッシュは小さく笑みを浮かべた。
「よし……ぼくも、魔術、やってみよう」
その日、初等部1年生たちはリアとラオの感覚を確かめながら、静かで、しかし確かに魔力に満ちた授業を受けた。アッシュにとって、この一日が魔術人生の第一歩となった。
ついにウォル編スタートです。ここは流れてきた人ではなく、最初から住んでいた人たちの話です。
ウォル編ではいろいろな日常風景が描けると思います。




