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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第1章~そこで暮らす者たち~

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021、それぞれの役割

AI制作

朝は、もう慣れた音で始まった。


潮騒。

風。

そして、屋根を打つ葉の擦れる音。


それだけで、昨日と違うと分かる。


ここはもう“ただの浜”ではない。


神楽一番は外に出ると、すでに敬三が海を見ていた。


「起きるの早ぇな」


「海は待たねえ」


短いやり取り。

だが、その背中の向きで役割は決まっている。


火の周りに自然と人が集まる。


誰も「集まれ」と言っていない。

だが円ができる。


敬三が口を開く。


「毎日、全員で全部やるのは無理だ」


当たり前のこと。

だが、誰も言葉にしていなかったこと。


神楽が頷く。


「分けるか」


それが始まりだった。


「海は俺たちだな」


花子、恭一、丑三、萬月、君島、一重、明美。

自然と視線が合う。


異論はない。


「陸は任せろ」


神楽一番が言う。


博多希子、諫早希、桂弘信、石川拓斗。

木を見る目が違う人間たち。


「俺は両方行く」


桂が言う。

戦える手が必要な場面は多い。


敬三が頷く。


「無理はしない。倒れたら終わりだ」


命令じゃない。確認だ。


そのとき、萬月が言う。


「見張りはどうする」


空気が締まる。


海も、陸も、まだ“知らない”。


神楽が言う。


「作業しない時間に交代で立つ。高い位置に」


丘の上を見る。


「目が増えるだけで、生き残る確率は上がる」


全員が頷く。


これは話し合いじゃない。

生き延びるための最適化。


最後に敬三が言う。


「食い物は共有だ」


誰も反対しない。


今はまだ、“自分の分”を考える段階じゃない。


円が崩れる。


だが、昨日と違う。


動きに迷いがない。


それぞれが、それぞれの場所へ向かう。


海へ。

木へ。

丘へ。


共同体は、宣言なしに形を持った。


役割が生まれた。


人はまだ弱い。

だが、バラバラではなくなった。


それがこの日、生まれた最大の力だった。


本格的に人々の生活になってきましたね。大事な役割分担。

さて、ここらでちょっと一区切り。次はどうなるかな?

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