202、絵本作家”愛染吹雪”
筆者作成、AI一部作成
午後の陽射しが街の石畳を照らす頃、スキアとサンは君生飯店を後にし、本屋へ向かっていた。
「スキア様はどの本を買おうと持ってるんです?」
サンが訊ねる。
「あるかはわからんが、時空の裂け目の詳細が載ってる本だ」
「そうなんですね。私は紅孩公国の歴史書を探す予定です」
「なぜ歴史書を?」
「この国にスキア様の理論を納得させるには、まずこの国を知る必要があると感じたからです」
「なるほど。ではそちらは任せる」
「任されました」
二人は店内に入る。スキアは本棚のタイトルに集中し、サンは歴史コーナーへ向かう。
「……」
「歴史、歴史、と。この辺りからか」
スキアが本を見ていると、隣で同じ本に目を落としていた人とぶつかりそうになる。
「あ、すみません」
「いえ、こちらこ……て、スキアさん?」
振り返ると、そこにはディアーが立っていた。
「あなたは、ディアーさん」
「奇遇ですね。こんなところで会うなんて。この前はすみませんでした」
「いや、おかげで方向性が見えてきた」
「そりゃ良かった」
スキアは訊ねる。「しかし、今日はなぜ急に仕事を休んだんだ?」
「宮廷料理のレシピ本探しに来てたんす。まとまった時間が欲しかったんで休みました」
「そうか」
「スキアさんは何の本を探しに?」
「時空のゆがみ関連の本があればと思ったんだが……」
「ああ、それならこっちっすよ。来てください」
スキアはディアーについていく。
「えっと、これだ」
「おい、これ絵本じゃないか」
「ちょっと読んでみるっすよ」
「ふむぅ」
ディアーが薦める本のページをめくると、スキアの顔は次第に強張る。
「ディアー。この本の著者は誰だ?」
「愛染吹雪。大道芸人くれはの実の弟っす。雪山の麓の小屋に住んでるっす」
「ありがとう。これは私の求めていた本だ」
「どうもっす。んじゃ、俺はまたレシピ本探しに戻るっす」
スキアは改めてサンに尋ねる。「サン、欲しい本は見つかったか?」
「この3冊があれば大丈夫です。スキア様も見つけたので?」
「ああ、これだ」
「絵本?」
「あとでみんなに見せる。とりあえずさっさと買って合流しよう」
「了解です」
二人は買い物を終え、再び例の集合場所へと足を向ける。
この絵本はいったいどんな内容が書いてあるんでしょうね?
ディアーさんはもしかしたら本気で宮廷料理人を目指し始めたのかもしれませんね。
サンは歴史書の厳選をして3冊まで絞り込んでいます。基準は、事実を淡々と述べているか、です。




