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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第3章~若き天才たちと支える者~

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198/206

198、縫界衛士としての初仕事

AI作成、セリフ、一部描写筆者

ハウトの転移の術で移動した一行は、雪山の洞穴の中に立っていた。

藍白色の薄明かりが、氷壁に反射して柔らかく洞穴内を照らす。


「便利な能力ですね」サンが驚きの声を上げた。

「ありがとう」ハウトは淡々と答える。


白雪はスキアの目をじっと見据え、低く告げた。

「さて、スキアと言ったか。目の前にあるのは時空のゆがみじゃ」


「ですね。安定しています」スキアは剣の柄を握り、集中する。


「今からこれを無理やり裂け目にする。わしが修復する間、お前ひとりでわしを守ってみせよ」


「はい!」スキアは即座に返事を返す。


白雪がゆがみに手を突っ込むと、その境目に強引にマナを流し込んだ。

ゆがみは瞬く間に不安定化し、裂け目となる。向こう側から、鉄と砂が混じった独特の匂いが流れ込んできた。


白雪が手を引き、術式を編む。マナの糸が裂け目に絡み、修復の動作が始まる。

スキアは全神経を集中させ、飛んでくる破片に目を光らせる。


最初に飛んできたのは鉄くずだった。

スキアは剣に薄く密度の濃いマナをまとわせ、鉄くずを瞬時に霧散させる。


「その調子じゃ。でもマナはもう少し温存しなされ。不安定な中でも薄く密度を濃く保つのじゃ」白雪の声が響く。


次に飛んできたのは岩塊。

スキアは深呼吸をしてから同じく薄く密度の濃いマナを剣に纏わせ、岩塊を切り刻み霧散させる。


白雪が満足げに声を上げる。

「上出来じゃ。ほれ、まだまだ飛んでくるぞえ」


次に来るのは、無数の刃。数にして二十。

スキアは印を結び、全神経を刃に集中させる。

刃が飛び出した瞬間、スキアは術を解放した。

「影縛り!」

全ての刃が動きを止める。スキアは素早く印を結び直し、次の術を発動する。

「影夜葬送!」

瞬間、全ての刃が粉々に砕かれ、空中に散った。


白雪はさらに告げる。

「やるのぉ。術も使えるのかや。それ、最後じゃ」


最後に飛んできたのは、大木だった。

スキアは詠唱を始める。

「地獄の炎よ、全てを焼き尽くせ。ヘルファイア!」

大木は黒い炎に包まれ、灰となり散っていく。


「さて、仕上げといくかの」白雪の声が響く。

スキアは集中を途切れさせず、剣を構え続ける。

やがて、白雪の手で裂け目は修復され、元のゆがみに戻った。


「――はあ、はあ、はあ」息を整えるスキア。


白雪は微笑んだ。

「どうじゃ? 縫界術士を体験してみて」


「スゥ……ふう……。想像以上にプレッシャーでした。この場のすべてを守るためには、一瞬の判断の迷いも即修復師を傷つけることにつながる。その上で場を支配し続ける胆力と集中力、そして何があっても修復師を守る覚悟……まさに極限状態。それがずっと続くんですね」スキアの言葉には、実感がこもっていた。


「そう、それが修復師と縫界衛士の置かれる状況じゃ。どうだ? 得心したかえ?」


「はい。方向性も見えてきました」


「ほほほ。教えた甲斐があったようじゃの。ハウト、彼らを街まで送りなされ」


「はい。皆さん、転移の術を使います。近くに来てください」ハウトが声をかけ、四人は再び雪山を後にした。


スキアはこの時点で既に世界を救う覚悟が出来ています。そこがチェルシーとの大きな違い。

スキアに今必要なのは、理想をしっかり設計することです。

それを手助けするための今回の縫界衛士としての任務になるんですね。

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