196、公国を守る責務
AI作成、セリフ筆者
紅孩城の朱色の城門前に、4人が立っていた。城壁は朝日の光を浴びて輝き、遠くには雪山の白い峰が見える。
ディアー「ここが紅孩城だ。よう、門番さん。ちょいとレン嬢に用があるんだけど、入れるかい?」
門番は笑顔で応じる。
門番「ディアーさんじゃないですか! あなたがいるならお客人も問題なく通って大丈夫ですよ」
ディアー「サンキュー」
サン「流石、宮廷料理人を蹴っただけある。城にもコネクションありか」
ディアー「んあ? 蹴ったってか。真の一流コックになったら改めて宮廷料理人になるのお願いしに行くぞ?」
ニーチェ「おや、あれだけの心遣いができてまだ真の一流じゃないのですか?」
ディアー「もう少しで掴めそうなんだけどな。まだ何か足りない」
レイン「多分、健康」
ディアー「いや、それはないな。客に出す物にはめっちゃ気を付けてるぞ」
レイン「違う。自分の健康」
ディアー「え? どういうことだ?」
レイン「自分が体調崩したら、誰が美味しい料理作るの?」
ディアー「あ……たしかに。そういや師匠は一度も体調崩してるところ見たことないな」
レイン「ディアー、働きすぎ。あれじゃみんな心配する」
ディアー「なるほどな、そこだったかあ。足元見てなかったわ」
スキアが話を切り出す。
スキア「ところで、先ほど言っていたレン嬢というのは?」
ディアー「公国の主だ。修復師とかいう話ならそのレベルじゃないと知らないだろ」
ニーチェ「なるほど。国家元首なら何か知ってるやもしれませんな」
ディアー「そゆことー。と、着いた着いた」
目の前に謁見の間の扉が立ちはだかる。
スキア「よし、準備できた。いつでも入れる」
ディアー「分かった。扉番の方。レン嬢にディアーが来たと伝えてくれ」
扉番「かしこまりました」
扉が開かれ、謁見の間に案内される。
レン嬢「よくぞ参ったディアーよ。ついに宮廷料理人になるのだな?」
ディアー「もう少し待ってまらえますか?」
レン嬢「なんだまだか。では何用じゃ?」
スキアが自己紹介する。
スキア「お初にお目にかかります、スキアと申します」
レン嬢「ほほ、そんなにかしこまらんでも良い。頭をあげよ」
スキア「では、お言葉に甘えて」
レン嬢は目を細め、問いかける。
レン嬢「そなたが私に何か用かな?」
スキア「連狼様は、修復師の存在を知っていますか?」
レン嬢「ああ、知っておるぞ。妖狐から聞いたことがあるでな。それがどうしたのじゃ?」
スキア「現在、修復師には過度の負担が掛かっています。それを分散するため、世界樹や修復師、縫界衛士を信仰する『世界樹信仰』を広め、各地に限定的修復師の配置を検討しています」
レン嬢「ほう。それで?」
スキア「連狼様には世界樹信仰を民へと広めてほしいのです」
レン嬢の顔は厳しくなる。
レン嬢「何故そのようなことをしなければならぬのじゃ? 時空の裂け目は人為的に直してるから負担を減らせと? バカを申すな。現場がどれほど危険かそなたは知っておるのか!?」
ディアー「れ、レン嬢?」
レン嬢「かような危険な行為を民に強いることなどできようはずもない。話にならん!」
スキアは静かに答えようとする。
スキア「危険は、知っています。実際、裂け目に遭遇したことがあります」
レン嬢「知っていてなぜ皆を危険にさらす?」
スキア「それは……」
レン嬢「フン、答えられぬのでは問題外じゃ。理想を掲げるのは良いが、もっと現実を見て話したまえ。さ、帰るがよい」
スキアは深く頭を下げ、答えるしかなかった。
スキア「……はい」
ディアーは少し肩をすくめ、口元に笑みを浮かべながらも、城内の空気に緊張感が漂うのを感じ取っていた。
レン嬢は、過去妖狐が修復中に怪我を負っている姿を何度も見ています。
実力など関係ない。どれだけ強くても怪我をする。その危険性をよく知っている。
だからこそ、ここまで強く否定します。民を守るために。




