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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第3章~若き天才たちと支える者~

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194/206

194、スキアが描く広大な理想図

AI作成、セリフ筆者

昼の喧騒がまだ来ない静かな通りを、ディアーが先導する。


「まずはここが通りさ。昼は活気がすごいが、この時間は静かなもんだろ?」

「確かにそうですね」スキアが答える。


「情報収集って言ってたよな。だったら、こっち来な」

ニーチェが視線を向ける。「何か良い場所がありますか?」


「そこの酒店丸は酒処になってるんだ。洋風ドリンクも扱ってるから、いろんな情報を持った人が集まるんだ」

スキアは頷いた。「それは願ったり叶ったりだな」


酒店丸の前で、一人の少女が立ち止まってじっと中を見つめていた。

「どうした、嬢ちゃん?」ディアーが声をかける。

「珈琲飲みたいの。でもお金ないの」

「そうか。ちょっと待ってな。ほら」

「いいの?」

「それで好きな珈琲買うといいよ」

少女の瞳がぱっと輝いた。「ありがとう! お兄さん!」

「どういたしまして」ディアーは軽く笑う。


「やさしい」レインが感心し、サンも続く。「ディアーさんって気配りがすごいよな」

「この国は俺に居場所をくれたんだ。少しでも助けてやりたいんだ」

「素晴らしい心がけですな」ニーチェが評する。

「じゃあ、俺たちも入るか」


店内に入ると、店主が元気に迎えた。

「いらっしゃい! おや、ディアーさんじゃないか! 今日はもう上がりかい?」

「ああ。5名だ」

「5名様ご案内!」店主の声に続き、店内の空気が少し賑やかになる。


スキアは周囲を見回した。「ふむ。すでに商人が数人いるようだな」

ディアーはニヤリと笑う。「それで、いったい何の情報を集めてるんだ? 聞かせてくれよ」


スキアは少し緊張しながら口を開く。「ディアーさん、実は私、地域限定修復師というものを広めようと思っているんです。そのためには、まず世界樹と修復師、縫界衛士に感謝の祈りを捧げる『世界樹信仰』を広めたいんです」


ディアーは眉をひそめる。「ちょっと待ってくれ。聞きなれない単語ばかりでよくわからんぞ」

「ディアーさんは時空の裂け目は知っていますか?」ニーチェがたずねる。

「あ? ああ、まあ知ってるっちゃ知ってるな。揺らぎが不安定になった時に出るやつだろ?」

「ええ。その裂け目はなぜ時間が経過すると修復されるかご存じですか?」

「いや、知らねえな。勝手に直るもんじゃねえのか?」


レインが説明を続ける。「それを修復しているのが、世界樹の麓にいる修復師です」

ディアーは目を丸くする。「ちょっと待ってくれ。てことは、今まで見てきた裂け目が直るのって、全部その修復師ってやつのおかげなのか?」

「そうです。そして、その修復師を守るのが縫界衛士」サンが補足する。

「おいおい。その世界樹信仰とやら、広めたら世界の仕組みが変わるぞ」


スキアは決然と言った。「彼らに感謝し、信仰を得る。そして、修復師の存在を当たり前にする。すると、修復師の負担を減らす地域限定修復師が意味を持つようになる」

ディアーは頷く。「なるほどな。その地域限定修復師ってのは、例えばこの国限定の修復師ってことだろ? んで、その世界樹の麓にいる総合修復師が休めるように、地域で修復するわけか。確かに裂け目が出てから戻るまで時間がかかるから、先手で修復するのは理にかなってるな」

「そう。それを世界に広めたい」


「それで? 何の情報が足りないんだ?」

「実際に現地で修復作業をしている者を探している」

ディアーは少し考えた。「……悪いな。その情報は多分ここじゃ集まらない。おそらくあそこに行った方が早いな」


「……あそこ?」

「紅孩城だ」


現時点で修復師の存在を知る者は限られています。おそらく知る者はほとんど狐火和国にいるでしょう。

ですが、例外がこの紅孩公国に一人います。今回は登場することでしょう。

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