187、語られる神話
AI作成、セリフ筆者
スキアは静かに息をつき、里の入口で立ち止まった。
「ここがエルフの里か。静かで、良い里だ」
残りの三人も、スキアと並んで静かに待機する。周囲の木々は柔らかな光に包まれ、風が葉を揺らす音だけが響く。
やがて、足音を立てずに一人の少女がこちらに近づいてきた。
「こんにちは」
スキアは微笑んで応える。
「こんにちは」
少女――ラナヴェルはさらに笑みを深める。
「悪魔さんなのに、汚れが一切ない。あなたたちなら、きっとすぐに打ち解けられるよ」
そう言うと、ラナヴェルは手招きし、スキアを里の奥へと導く。
「ラナヴェル様、この方たちは?」
里の中のエルフが問う。
「きれいな悪魔のお客さん。族長のところへ連れていってあげて」
ラナヴェルは答える。
「はい、分かりました。皆さん、どうぞこちらへ」
エルフたちの案内に従い、スキア、レイン、ニーチェ、サンは静かに里を進んだ。
やがて、里の中央にて、一人の年老いたエルフ――族長のウルスタイが立っていた。
「お客人、よくおこしなさった。儂は族長のウルスタイ。よろしく」
スキアは軽く頭を下げ、紹介する。
「スキアです。それにレイン、ニーチェ、サンです」
三人も丁寧に会釈する。
ウルスタイは静かに頷き、問いかけた。
「して、どのようなご用向きで来られましたかな?」
スキアは落ち着いた声で答える。
「修復師と縫界衛士の歴史について学びたく、訪れました」
ウルスタイは軽く目を細める。
「ほほう。儂から話すのと、自分で書物を調べるのと、どちらが良いですかな?」
スキアは迷わず答えた。
「お話しいただけるのでしたら、ぜひお聞きしたいと思います」
ウルスタイは少し身を乗り出し、問いかける。
「そうか。ちと長くなるが、大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
サンが力強く頷く。
「大丈夫です」
レインも静かに答える。
「ウルスタイ様、記録に残してよろしいですかな?」
ニーチェが慎重に確認する。
「ええ、構いませんよ」
ウルスタイはゆったりと頷く。
「あなた方は結界を破らず、また反応させずにここに来た。少しでも悪意があれば結界が反応し、厳戒態勢が敷かれます。それがなかったあなたたちなら、間違ったことには使いますまい」
「ありがとうございます」
ニーチェは静かに礼をする。
ウルスタイは席につき、語り始めた。
「では、語るとしよう――」
世界の知恵と歴史の重みが、里の静かな空気に溶け込む。スキアたちの目には、これから聞く物語が、この旅での重要な一歩であることが、自然と映り込んでいた。
スキアは単に歴史を知りたいだけなのでしょうか? まだ胸の奥には別の覚悟がありそうですね。
これから語られる話は、かつて描いた神話の話。また、その続きの話。
脈々と受け継がれる、エルフたちの歴史。それがついに外へと広がる。




