181、戻る日常とニーチェの才覚
AI作成、セリフ筆者
都市の裂け目が収束し、ハーフバルは深く息を吐いた。
「助かったわ、ありがとう。名前を伺ってもよろしいかしら?」
スキアたちは淡々と名を告げる。
「ありがとう。あなたたちがいなかったら、被害は甚大なものになっていたわ。後日表彰を――」
「必要ない」
スキアがすっと口を遮る。
「そうそう。別に表彰されるためにやったんじゃないし」
サンも笑顔で言う。
「必死に頑張るお嬢さんをお助けするのに、理由など必要ないですからな」
ニーチェも静かに続ける。
「ということだ。またな」
スキアはそう言い、仲間たちとともに街中へと消えていった。
ハーフバルはしばし見送ったあと、ため息混じりに呟く。
「……大した子たちね」
街には徐々に活気が戻り、住人たちは日常を取り戻していた。
フォルタが料理を手際よく整え、春奈が見守る。
「今日は私が料理を作りたいです」
「おお? フォルタ、料理できたか?」
「レシピはインストール済みです」
サンは街ゆく人々を眺め、つぶやいた。
「すげえな。機械が料理作るんだな」
「ですな」
ニーチェも感心した様子で頷く。
「ここは、機械と魔術が融合しているな」
スキアも街の風景に目を凝らす。
「未精霊の扱い方が上手。おそらく理論に基づいて機械と融合している」
レインも静かに分析を重ねる。
「お嬢! これ見てくださいよ!」
サンが駆け寄り、闘技場の建設予定地の情報を伝える。
「近々完成予定。セレモニーに“バトルギルドのアロンソ”が出るらしいぜ」
「アロンソって誰?」
レインが尋ねると、ニーチェが説明する。
「確か、この都市のバトルギルドの長の方の名ですな」
スキアは手元の袋に目をやった。数枚の銀貨と銅貨しか入っていない。
「さてと、皆に伝えたいことがある。路銀だ」
「それなら心配に及びませぬ。ATMなるもののところへ連れてってくだされ」
ニーチェは平然とした表情で提案する。
スキアは首をかしげ、しかしすぐに頷いた。
「ああ、分かった」
「こんなこともあろうかと、少々建設業の株を買っといたんですよ」
ニーチェが笑みを浮かべる。
「今回の裂け目であちこち被害が出たみたいで、一気に値上がりしてました。おそらく、10万ELぐらいはあるかと」
「じゅ、10万EL!?」
スキアは驚きの声をあげた。
「ニーチェさん、すげえ……」
サンが目を丸くし、レインも評価する。
「大体1年は遊んで暮らせる額。ニーチェ、グッジョブ!」
ニーチェは微笑みを浮かべ、静かに礼を返す。
「ありがたきお言葉」
裂け目も無事終息し、日常が顔を出す。彼らにとって今回の裂け目は大型災害程度です。
しかし、ニーチェさん抜け目ないですね。レインから裂け目の兆候があることを聞いてしっかりと株を買っていたんですね。しばらく路銀に困ることはなさそうです。




