176、原石の訪問
AI作成、セリフ筆者
時は少し戻り、スキアと別れたレインとニーチェ、サンはナスティア村へとやってきた。
入り口前でイールと談笑していたエレンが、レインたちに気づく。
イールは小さく目を細め、呟いた。
「……原石だな」
エレンも頷く。
「ああ」
レインは静かに礼をして言う。
「初めまして。レインです。少しの間、村で滞在したいのですが、大丈夫ですか?」
イールは笑みを浮かべる。
「ここには堅苦しい掟はないよ。せいぜいあるとしたら、『みんな仲良くしましょう』だ」
ニーチェは頭を下げた。
「ありがとうございます」
サンも静かに頷く。
「お嬢、良かったですね」
エレンは二人を見回し、問いかける。
「時にお前たち。名は何という?」
「レインです」
「ニーチェと申します」
「サンだ」
エレンは再び頷く。
「私はエレン。観光できたようには見えないのだが、何をしに来たのかな?」
レインは少し微笑み、丁寧に言う。
「この二人に、何か武器を見繕ってくれないですか? 最近人の姿になったばかりなので」
ニーチェは礼をする。
「レイン様のお心遣い、感謝いたします」
サンも少し照れくさそうに言う。
「お嬢の気持ち、確かに受け取りました」
エレンは軽く頷くと、足にマナを込め、すさまじい速さで街へと繰り出していった。
レインはイールに二人を任せ、自分は魔術を見てみたいと村の奥へ向かう。
ニーチェは深く礼をした。
「イール殿、でしたかな。この度は私たちのためにご助力していただきありがとうございます」
サンも感謝を伝える。
「ありがとうございます」
イールは肩をすくめ、柔らかく笑った。
「そんなかしこまらなくていいよ。しかし、みたところ、真っ白だな」
サンはイールの背に尊敬を込める。
「イールさんからは、長年積み上げた何かを感じる」
イールは苦笑し、肩をすくめた。
「ま、才能がないなりに努力はしてきたさ。おかげで、野生動物におびえる必要はなくなったかな」
ニーチェは深く頷く。
「左様でございましたか。並々ならぬ努力の跡を感じましたゆえ」
イールは軽く微笑む。
「ニーチェさんはもうそれが地なんだな」
ニーチェは少し照れつつ答える。
「申し訳ありません。なにぶん、位が低い身でございましたから」
サンは笑みを浮かべる。
「そんなニーチェさんだから安心して一緒にいられるんだけどな」
ニーチェは小さく笑った。
「嬉しいことを言ってくれますな、サン」
サンは少しはにかむ。
「へへ」
ここでは、元下級悪魔の二人、ニーチェとサンにフォーカスを当てていきたいと思います。
彼らはまだ何も知らない原石のような存在。でも、磨けば光る何かをイールとエレンは見抜いています。




