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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第3章~若き天才たちと支える者~

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174/206

174、盤上理論の落とし込み

AI作成

訓練場は再び静まり返った。

ルエンはスキアの目を見据え、静かに言う。

「よし、次は実戦形式だ。お前は私の動きに即応し、適切に対応せよ。失敗しても構わんが、追いつけなければ置いていく」


スキアは剣を握り、額の汗を拭いながら、短く頷く。

「はい」


ルエンは兵士たちに合図を送り、訓練場全体を戦場に見立てた。

前衛・側面・後衛、それぞれがルエンの指示で位置を変え、敵役を演じる。

スキアは一歩前に出て、全体を俯瞰し、呼吸を整えた。


ルエンの動きは圧倒的に速く、突撃・包囲・奇襲が次々に展開される。

その度にスキアは即座に陣形を読み替え、兵士たちに指示を飛ばす。

「中央突破を警戒! 後衛は包囲を維持しつつ前進せよ!」


ルエンは陣形をさらに変化させ、突撃型を左翼に、包囲型を中央に移動させる。

スキアは瞬時に理解し、兵士たちを導く。

「側面を押し上げ、中央の敵を牽制せよ!」


兵士たちは目を丸くし、口を開けたまま動きを追う。

ルエンも眉を上げ、微笑みを抑えるように口角をわずかに上げた。

「なるほど……やはり、これは予想以上だ」


スキアは全体を見渡し、判断を下す。その動きはまるでルエンの動きに呼応するかのようで、即座に対応し、応用する。

「前衛、突撃を警戒! 側面は中央と連携せよ!」


数分の間に、訓練場全体は変幻自在の陣形応酬と化す。

ルエンは短く息をつき、額に手を当てながら静かに呟いた。

「……よし、ここまでの理解力と即応力は、お前の類い稀な才だな」


スキアは静かに頷き、額の汗を拭う。

その瞳には、理解した陣形と戦術、そして次に進む覚悟が光っていた。


兵士たちは互いに顔を見合わせ、異様な熱気と緊張感に包まれた訓練場を目撃する。

ただの訓練ではなく、スキアとルエンの二人の天才による戦術の舞台が、そこにあったのだ。


兵士たちは、新人にもかかわらずここまで動きやすく指揮を執るスキアに畏怖すら抱いているでしょう。

なによりすごいのは、それを誇るでも卑下するでもなく、ただ淡々と知識を吸収するところ。

おそらく兵士の中に、指導者としての資質をスキアに強く感じてる者もいるかもしれませんね。

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