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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第3章~若き天才たちと支える者~

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170/206

170、ルエンの陣形指南

AI作成、セリフ一部筆者

訓練場に戻ると、兵士たちは各々の休憩を終え、雑談をやめてルエンの方を見ていた。


ルエンが足を踏み入れると、一斉に整列する兵士たち。

「皆の者! これから新しく訓練に参加するスキアだ! 彼は期間限定ゆえ、特別カリキュラムを作って指導に当たる。皆も協力を惜しまぬように!」


スキアは軽く頭を下げる。

「よろしくお願いします」


ルエンは目を細め、ゆっくりと声を落とす。

「では、まず陣形を学ぶところからだな。スキアは陣形についてどの程度知っている?」


スキアは正直に答える。

「いえ、全くわかりません」


ルエンは少し呆れたように眉を上げるが、すぐに真剣な表情に戻る。

「そうか。では、まずはどのような陣形があるかをすべて叩き込む。覚悟しておけ」

「はい」


スキアは剣を握り、背筋を伸ばして構えた。

ルエンは紙と筆を取り出すと、城の戦術書から複雑な陣形図をスキアの前に広げる。

「ここに示した陣形は、突撃・防衛・待機・包囲……全て重要だ。形だけでなく、兵士の間合いや移動速度、各武器の特性まで理解しなければ、戦場で使いこなせぬ」


スキアは一つずつ目を凝らし、指先で線をなぞりながら頷いた。

「……こうして、兵士たちの動きを意識するんですね」

「そうだ。だが、覚えるだけでは不十分。頭で理解したことを体で実践できねば意味がない」


ルエンは陣形の動きを簡略化して示すと、スキアに兵士の間に立たせる。

「今度は実際に動かしてみろ。間違えれば、なぜ間違えたかを徹底的に分析する」


スキアは深く息を吸い、剣を構えながら兵士たちの間を歩く。

一度、二度……歩を進めるたびに、線が頭の中で結びつき、動きが少しずつ正確になっていく。

ルエンはじっと観察し、時折鋭い指示を飛ばす。


「前方、右手の間合いを忘れるな!」

「包囲のタイミングが遅い!」


スキアは叫ばれるたびに手を止め、考え、再び動き出す。

兵士たちは彼の異質な吸収力に驚きながらも、次第に動きを合わせ始めた。


数十分が過ぎ、ルエンは静かに頷く。

「……なるほど、やはり異質だ。驚くほど早く理解している」


スキアは息を整え、額の汗を拭いながらも、動揺は見せない。

その瞳には、決して諦めない覚悟と、学び取る意志が宿っていた。


実際の訓練が始まりました。先に言いましょう。スキアは今まで感性のみで動いていた天才です。

もし、その感性に戦術指南が加わったら? 今後が楽しみになってきませんか?

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