170、ルエンの陣形指南
AI作成、セリフ一部筆者
訓練場に戻ると、兵士たちは各々の休憩を終え、雑談をやめてルエンの方を見ていた。
ルエンが足を踏み入れると、一斉に整列する兵士たち。
「皆の者! これから新しく訓練に参加するスキアだ! 彼は期間限定ゆえ、特別カリキュラムを作って指導に当たる。皆も協力を惜しまぬように!」
スキアは軽く頭を下げる。
「よろしくお願いします」
ルエンは目を細め、ゆっくりと声を落とす。
「では、まず陣形を学ぶところからだな。スキアは陣形についてどの程度知っている?」
スキアは正直に答える。
「いえ、全くわかりません」
ルエンは少し呆れたように眉を上げるが、すぐに真剣な表情に戻る。
「そうか。では、まずはどのような陣形があるかをすべて叩き込む。覚悟しておけ」
「はい」
スキアは剣を握り、背筋を伸ばして構えた。
ルエンは紙と筆を取り出すと、城の戦術書から複雑な陣形図をスキアの前に広げる。
「ここに示した陣形は、突撃・防衛・待機・包囲……全て重要だ。形だけでなく、兵士の間合いや移動速度、各武器の特性まで理解しなければ、戦場で使いこなせぬ」
スキアは一つずつ目を凝らし、指先で線をなぞりながら頷いた。
「……こうして、兵士たちの動きを意識するんですね」
「そうだ。だが、覚えるだけでは不十分。頭で理解したことを体で実践できねば意味がない」
ルエンは陣形の動きを簡略化して示すと、スキアに兵士の間に立たせる。
「今度は実際に動かしてみろ。間違えれば、なぜ間違えたかを徹底的に分析する」
スキアは深く息を吸い、剣を構えながら兵士たちの間を歩く。
一度、二度……歩を進めるたびに、線が頭の中で結びつき、動きが少しずつ正確になっていく。
ルエンはじっと観察し、時折鋭い指示を飛ばす。
「前方、右手の間合いを忘れるな!」
「包囲のタイミングが遅い!」
スキアは叫ばれるたびに手を止め、考え、再び動き出す。
兵士たちは彼の異質な吸収力に驚きながらも、次第に動きを合わせ始めた。
数十分が過ぎ、ルエンは静かに頷く。
「……なるほど、やはり異質だ。驚くほど早く理解している」
スキアは息を整え、額の汗を拭いながらも、動揺は見せない。
その瞳には、決して諦めない覚悟と、学び取る意志が宿っていた。
実際の訓練が始まりました。先に言いましょう。スキアは今まで感性のみで動いていた天才です。
もし、その感性に戦術指南が加わったら? 今後が楽しみになってきませんか?




