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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第3章~若き天才たちと支える者~

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169/206

169、期間限定兵士志願

AI作成、セリフ筆者

城下町の喧騒から離れ、スキアとレインはそれぞれ別の方向へ歩みを進めた。

スキアは直感で、東方に魔族の気配を感じ取る。

一方のレインは、ニーチェとサンを伴い、ナスティアへと向かうことを決めた。


スキアは静かに城へと足を運ぶ。城の中庭に足を踏み入れると、訓練場から兵士たちの規律ある声が聞こえてきた。

剣を振るい、盾を構え、動きを揃える兵士たちの姿。

スキアは立ち止まり、黙ってその光景を見つめる。


「客人、いかがなされましたか?」

背後から低く落ち着いた声がかかる。

スキアが振り向くと、年若くも芯の通った雰囲気の人物――ルエン――が立っていた。


スキアは訓練場を指さし、眉を寄せながら尋ねる。

「この統率力、一朝一夕では身につかない。誰が教えているんですか?」


ルエンは静かに頷き、淡々と答える。

「私だ。名乗るのがまだだったな。私はルエン。この城の兵士長をしている」


スキアは少し思案し、口を開く。

「ルエンさん、俺を期間限定で訓練に参加させてくれないか?」


ルエンの眉がわずかに上がる。

「む? 期間限定だと、ちゃんと身につかないと思うぞ」


スキアは剣の柄に手をかけ、目を真っ直ぐにして言った。

「必要とあらば、俺の剣を折ってでも証明します」


ルエンはいぶかしげに彼を見つめ、じっと数分考える。

やがて静かに口を開いた。


「ついてきたまえ」


そう言い、ルエンは城の中へと歩を進める。

スキアもその後に続き、新たな修練の幕開けを静かに感じながら足を踏み入れた。


城の中、木の机に並べられた書類を前に、スキアは手元を見つめ、拙い筆致ながらも一つずつ丁寧に書き込んでいた。


ルエンは静かに立ち、紙の上を見下ろしながら口を開く。

「スキア、か。先ほど剣を折ると言っていたな。あれは、二度というな」


スキアは筆を止め、ゆっくりとルエンの目を見据える。

「私の覚悟を示したものです。必要とあらば、泥をすすってでも生き抜くことを選択します」


ルエンは頷く。

「そうか」


しばしの間、部屋には静寂だけが流れる。


やがて、ルエンの声が再び響く。

「だが、私はそれでもお前の考えを否定する。強いだけでは駄目だが、時に強さが無くては守れないものもある」


スキアはその言葉を反芻し、じっとルエンの目を見つめる。

数十秒が過ぎ、ようやく答えた。

「分かりました」


ルエンは短く頷き、書類を手に取る。

「すまないな。書類を見せてもらえるかな?」

「はい」


ルエンは紙面をめくり、文字を眺めて眉をひそめた。

「すべてひらがなか。スキアは漢字を習わなかったのか?」

スキアは照れくさそうに答える。

「ひらがなも最近覚えたばかりです」

「そうか」


ルエンは書類を持ったまま、しばし思案するように黙っていた。

たっぷり十数秒ほどの静寂の後、ようやく口を開く。

「私の訓練は厳しいからな。追いつけなければ置いていくからな」

スキアは迷わず答える。

「はい」


部屋の空気は穏やかだが、二人の間には確かな覚悟と緊張が横たわっていた。


ルエンは、自分の行動や強さがまわりにどんな影響を与えるかをはっきりと認識しています。

それがこれらの言葉であり、スキアへと向けた言葉に繋がります。

そこには、厳しさもあり、優しさも含まれています。ルエンの人格が浮かび上がりますね。

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