155、氷の大精霊フォルシス
AI作成
砂漠を歩き続けるチェルシーの目に、遠くの砂の表面が不自然に盛り上がっているのが映った。
「…あれは…?」
足を止め、近づく。形作られた砂の塊は、まるで意志を持つかのように規則正しい輪郭を描いていた。チェルシーが手をかざすと、結晶化したマナの粒子が術式のように編まれ、立体的な形を成していることに気づく。
「なるほど…これは単なる砂像じゃない…」
より詳しく観察しようと手を伸ばしたそのとき、不意に背後から柔らかい声が響いた。
「…不用意に触らないでほしい」
振り返ると、そこにいたのは澄んだ青い光を纏った女性の姿。フォルシス――下位大精霊、氷の精霊である。
「…あ、失礼しました。驚かせてしまったみたいですね」
チェルシーは手を引き、柔らかく微笑む。
フォルシスの声は落ち着いていて、しかし確かな威厳を伴っていた。
「この地は、私たち精霊にとって良質な住処になっている。人間の召喚士たちがここに住み、私たちと契約を結び、時折砂漠の秩序を保ってくれる」
フォルシスは砂像を示す。
「この砂像は、偉大なる大精霊――ルルアのご神体だ。ここにある術式とマナの結晶が、彼女の意思を象っている」
チェルシーは深く礼をする。
「教えてくださってありがとうございます。気をつけます」
フォルシスは微笑み、砂像の先にある次の座標を示した。
「次はあちらに。あなたが興味を持つなら、ぜひその目で確かめてほしい」
チェルシーはうなずき、砂漠を進む足取りに力を込めた。未精霊の気配、マナの砂、そして精霊たちの存在が、これからの旅をより豊かで、刺激的なものにしてくれる予感がした。
氷の大精霊フォルシスは砂漠の環境というより、マナの密度でこの地を選び生息しています。
彼女らにとって気候よりマナ密度の方が大事ですからね。




