153、マナは満ちれど水は枯れ
AI作成
チェルシーは歩を進めるたびに足元の砂に目を奪われた。白く光る粒子――ただの砂ではない。手で掬ってみれば、ひんやりとした結晶の感触が指先に伝わる。マナが結晶化した砂――この規模で広がる土地を、チェルシーは見たことがなかった。
「なるほど、これは…面白い」
興味津々で辺りを観察していると、視界の隅にごくわずかな気配が揺れた。形はなく、空気の揺らぎのようにしか感じられない。チェルシーは眉をひそめる。
「何か…いる」
その気配に気づいたのか、近くの精霊が静かに姿を現した。光の粒子で形を描くその存在は、穏やかに微笑む。
「君が感じたのは未精霊という存在だ。普通の人間なら、このマナの濃さでくらくらしてしまうだろう」
チェルシーは小さく頷き、目を輝かせる。観察眼が刺激され、未知への好奇心がさらに膨らむ。
砂漠の熱は昼間、皮膚に刺すような熱さで、夜は氷のように冷え込む。空気は乾き、水筒の水もみるみる減っていく。肩掛け鞄の重さが次第に現実の負担としてのしかかる。
喉の渇きに頭を抱えながら歩き続けると、遠くに緑の影が見えた。オアシスだ。
チェルシーは急ぎ足で近づき、砂に隠れた小さな水面で水を飲み、残りを水筒に補充する。再び砂漠へと歩き出す足取りは、少し軽くなった。まだ何が待ち受けているかも知らず、ただ興味と好奇心に導かれるままに。
マナの砂漠は結晶化したマナの砂で出来ています。でも砂漠は砂漠。気候は乾燥地帯そのものです。
まさに、マナはあるけれど水が足りない、ですね。




