152、見つけた道標
AI作成、セリフ筆者
ディアーは穏やかに視線を前に向けた。
「俺、紅孩公国に残ろうと思うんだ」
チェルシーは小さく反応する。
「ほう?」
「別に中華専門ってわけじゃないんだけどさ。ここは俺にとってすごく居心地がいいんだ。腕っぷしでも活躍できるし、料理でも活躍できる。人々は温かいし、何より、ここを守りたいと強く思ってる」
「ふむふむ」
「ダメ、かな?」
チェルシーは静かにうなずいた。
「それがお前の道なら、そのまま進むといい。迷ったなら振り返ればいい。立ち止まってもいい。でも、最後の一歩を踏み出せるのは、お前自身だ。選択の責任は自分で負うものだ」
「うん。分かった。チェルシー。短い間だったけど、一緒に来てくれて助かった。今度は、チェルシー用に、あまーいおやつな餃子を作ってやるからさ♪」
「わ、私は甘党ではないぞ!」
「はっ! ハニーレモンヨーグルト飲んでる時に幸せそうなの、見逃してると思った?」
「むぅ……。その、時は……、よろしく、頼む……」
「はいよ。こうしてみると、チェルシーも女の子なんだなあ」
「それは流石にデリカシーにかけてるぞ」
「クク、すまん。……じゃあ、俺は早速仕事先に行くよ」
「ん? 仕事先って決まっていたか?」
「先約があったんでね」
「……そうか」
「じゃあ、達者で」
「ああ」
夜の帳が下り、君生飯店の灯りが柔らかく通りを照らす。
ディアーは軽やかに扉を開け、声をかけた。
「こんばんはー。まだ開いてますか?」
テリアが笑顔で駆け寄る。
「あ、やっぱり来てくれたんだ! でも本当にいいの? 失敗したわけじゃないんでしょ?」
ディアーは肩をすくめながら微笑む。
「いいんだ。俺にはまだ足りないものがある。それを学ぶにはここが一番だと思っただけさ」
テリアの顔がぱっと明るくなる。
「嬉しいこと言ってくれるじゃない!」
フラムは腕を組み、冷静な声で続けた。
「んじゃま、ディアーは厨房を任せるとして、私はサポートに回るよ。その代わり、在庫管理はしっかり叩き込むからな。いかに万遍なく食材を使うか。味も大事だがロスを出さないことが一番大事だ」
ディアーは深く頷き、真剣な眼差しを見せる。
「よろしく頼みます。フラム先輩!」
店内に漂う湯気と香ばしい匂いの中、ディアーは新しい挑戦の第一歩を踏み出した。彼の料理人生は、ここ紅孩公国で新たな局面を迎えることになるのだった。
彼は自分の目指す道を見つけたようですね。君生飯店を選んだのは、フラムの存在が大きいです。
彼女は、いかに美味しく作るかではなく、いかにロスを無くすかに特化しています。時には廃棄するような部位で賄いを作り、時には奇をてらったアレンジを加えてその日のメニューにアクセントを加えたり。
その全てが、無駄なく使うことに特化しています。これは、あの人の思想に近いものがありますね。




