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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第2章~旅人チェルシー~

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151/206

151、憧れの師匠

AI作成、セリフ筆者

フェイは軽く眉を寄せ、真剣な眼差しでディアーを見つめた。

「ディアーよ。これから宮廷料理人として、この地で働かないか?」


ディアーは口元に笑みを浮かべ、軽く首を横に振る。

「ん? 嫌っす」


レン嬢が目を丸くして声を上げた。

「え”!? どうして!?」


「だって、これじゃあ、ただ好きな食材を使って好きなもん作るだけじゃん。今回だって、メンマは穂先だけでそれ以外は破棄だし、ハバネロも全部使えたわけじゃない。俺の知ってる料理なら、もっと上手く、もっと無駄にせずに食材を使ったはずだ。まだまだなんだよ、俺は」


フェイは口をつぐむ。

「むぅ……これほどの逸材は、そうそういないと思うが……」


チェルシーは小さく笑い、ディアーを見守る。

「フフ」


「だから、真の一流コックになるまでは、宮廷料理人は引き受けられないね」

ディアーの声には揺るぎない決意がこもっていた。


レン嬢はぱっと笑顔を広げ、力強く頷く。

「あい分かった! ならば、そなたはこれから一流コックを目指し、晴れてその日が来た時に、またこの地を訪れよ! その時は温かく迎え入れるぞ!」


フェイはレン嬢に小さく頷き、ディアーも軽く手を振った。

「じゃあ、そういうことで。また、いつか!」

「ああ! また、いつか!」


場面は変わり、宿屋の一室。


チェルシーはディアーの隣で穏やかに微笑む。

「ディアー、きっとあの人のこと思い浮かべてるでしょう?」


「ん? ああ、まあな。散々あの人の飯食って育ったからな。いや、でも比べちまうっつーの」

チェルシーが興味深げに見つめると、ディアーは少し照れたように笑う。

「本当に、あの人のことが大切なんだな」


「そうさ。たまに狩りに出かけると、絶対腕を使わないんだ。毎回脚技だけで獲物を狩っちゃう。一度聞いたことがあるんだ、なんで腕を使わないんだって」


「なんて答えたんだ?」

「腕はみんなに料理を振る舞うためのものだから、戦いでは使いたくないんだってさ」


チェルシーは感心して微笑む。

「徹底してるね」


「正直、負い目もあるけど、尊敬してるよ」


「村が恋しくなったかい?」


「いや、それなんだけどさ……俺、考えたんだ」

ディアーはあの人のことをとても敬っているのが分かります。

あの人がだれかって? ぜひ以前のエピソードのあとがきを見てください。答えが分かりますよ?

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