145、からかい上手のお姉さん
AI作成
夕方の紅孩公国。街角で見つけたこじんまりとした宿屋――「騒賑楼」。
逆にその小ささが二人の心を引きつけた。外観は素朴ながら、温かい光が窓からこぼれ、どこか安心感を与える。
「いらっしゃいアル!」
元気な声とともに、店主の**超鈴冥**が賑やかに受付をこなしていた。
二人は宿の一室に入ると、荷物を置き、チェルシーは久方ぶりの風呂に向かった。
ディアーはひとり部屋で待つ。静かな時間が流れる。
――すると、突然。
「んふふ、ディアー?」
チェルシーが裸にバスタオル一枚で部屋に現れたのだ。
「ちょっ、ちょっと待て!?チェルシー!」
ディアーは慌てて目をそらし、勢いよく風呂場へと駆け込む。
背中越しに、チェルシーはいたずらっぽく声をかけた。
「早く来るアルね~?」
風呂を終えたディアーが部屋に戻ると、チェルシーは浴衣を身にまとい、静かに日記を書いていた。
灯りに照らされたその横顔は、どこか神秘的で、柔らかい光を纏ったように美しかった。
「……やっぱり、凄い人だな」
ディアーは胸の奥でそう呟く。
チェルシーは日記を書き終えると、布団をディアーに差し出した。
「ディアー、あなたが寝なさい。私は床で座って眠る」
「えっ、いや、チェルシー!俺が布団を…!」
ディアーは慌てて布団を譲ろうとする。
しかしチェルシーはにっこり笑い、落ち着いた声で言った。
「旅はいつも警戒が必要。私はこうする方が安心なの」
ディアーはその言葉を飲み込み、布団の向こうにいるチェルシーをそっと見つめる。
旅の大変さと、彼女の覚悟を改めて知った夜だった。
チェルシーさん、年下の男の子には随分といたずらっ子のようですね。からかわれるディアーさんがまたかわいらしい。しかしディアーよ。お前はなぜ別の世界線の時でもラッキースケベを引くんだい?
うらやま……けしからん!




