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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第2章~旅人チェルシー~

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127/206

127、戦士として生きた者

セリフ筆者、ト書きAI作成

戦いが終わり、エレンが槍を地面に突き立てると、ワットが驚きの声をあげた。


「え? 降参?」


「攻めてたの、エレンだよね?」

スゥが首をかしげながら銃を肩に乗せて笑う。


ニーナは少し眉を寄せ、冷静に分析する。

「……多分、切り札の有無の差だと思う。エレンは『蓮華』『追槍』『乱れ桜』で必殺の技を持つ。それを見切られた上で、さらに奥の手を持つ相手に勝負を仕掛けるかな?」


「なるほど……」

ワットは納得したように頷く。


チェルシーは息を整え、静かに問いかける。

「しかし、よく奥の手があると分かったな」


エレンは少し笑みを浮かべる。

「あなたの特性上、最大攻撃は『九連』斬撃だろう? なのに、私の乱れ桜を防いだ時は『六連』斬撃だった。すぐに理解したよ。ああ、この相手には私より上の力がある、とね」


「ご名答。続けていたら、おそらくあなたでも防ぎきれないでしょうね」

チェルシーの声には冷静さと余裕が混ざっていた。


エレンは胸を張り、目を輝かせて笑う。

「フフフ、はははは! この世界はいいな! 修羅の国ではもう数えるほどしかいない私より強い者に、早速出会えるとは! しかも、まだ見ぬ猛者がわんさかいる!」


「そこまでして、強者と渡り合いたいもの?」

チェルシーは小さく呆れながら尋ねる。


「無論だ! 戦士として生を受け、戦士として育ったからには、戦士として戦い、生きる。それが私の誇りであり誉れだ!」

エレンの瞳は真っ直ぐで、闘志に満ちていた。


チェルシーは肩をすくめ、柔らかく笑う。

「やれやれ。でも、一つ、約束して。これからは殺すのではなく、『倒す』にして。それでも、戦士の矜持は保てるでしょう?」


「確かに、そうだな。それがこの世界の戦いの在り方なら、尊重しよう」

エレンは槍を軽く振って、答える。


「これにて一件落着!」

スゥが両手を挙げ、にっこり笑う。


「住民のみなさーん!」

ワットが声を張り上げる。村人たちは一斉にほっと息をつき、安堵の笑顔を浮かべた。


朝の静けさに包まれていたナスティア村に、少しずつ笑い声と活気が戻っていく——戦いの緊張が溶け、また平穏な日常が始まろうとしていた。


ここでは戦いの時の読み合いで何があったかを語っています。答え合わせです。

エレンも相当強いですが、その上を行くチェルシーの強さ。流石ですね。

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