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ラスティア群像劇~第1章~  作者: niseimo38
第2章~旅人チェルシー~

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125/206

125、「修羅」からの来訪者

セリフ筆者、ト書きAI作成

翌日早朝、チェルシーはナスティア村の人々と共に村を歩いていた。柔らかな朝の光の下、静かな村に不意に異質な気配が漂う。


時空のゆがみが空間を震わせ、突如として四人の魔族が姿を現した。


「……いないな」

低く落ち着いた声が響く。槍を携えた女、エレンだ。


「何者だ!?」

鋭い視線を向けるのは格闘家のイール。その目には、相手の戦力を即座に見抜く力が宿っていた。


「んー、見た感じ、『修羅』の人じゃないねえ。どうする、エレン? 殺っちゃう?」

余裕の笑みを絶やさないワットが斧を片手に肩越しに言う。


「ワットがやらなくてもダイジョーブだよ。私が一人で何とかするよ」

天真爛漫な笑みとともに銃を構えるスゥ。


「おいおい、油断するなよ? 窮鼠猫を嚙むって言うくらいだからな」

槍を持ち、師を慕うニーナが小さく警告する。


イールの目が一瞬、村人たちを見渡す。

「……まずいな」

彼女には分かっていた。今この村にいて、彼らに立ち向かえる者はいない。


「ん? これは……」

エレンの視線がチェルシーに向けられ、微かに笑みが浮かぶ。


「どうした、エレン?」

ワットが肩越しに訊ねる。


「……見つけた」


チェルシーは瞬時に状況を把握し、人形を背負い直す。即座に攻撃態勢を取ろうとする。


「そこの人形使い。そんな『オモチャ』を使わないで、本気で私と相対してほしい」

エレンの声に、チェルシーは驚いた。旅の途中で初めて、「人形を操ることが本気じゃない」と読まれた瞬間だった。


人形を背中に戻し、チェルシーは問いかける。

「あなた、名前は?」


「エレン・グランツ。あなたは?」


「チェルシー。その気配……『修羅』の国の人ね?」


「ちょっと違うな。修羅の国に通う者だ。ワット、スゥ、ニーナ。手出しは無用だ」


「オーケイ」ワット

「リョーカーイ」スゥ

「あいよ」ニーナ


「チェルシー。私との、お相手を願おう」

エレンの槍が空気を切る。


「その前に、住民を戦闘外へと案内してからだ」

チェルシーは冷静に答える。


「いいだろう。本気でやり合うのに、余計なちゃちゃはいらないからな」

エレンは右手に槍を構え、静かに身を沈める。


「状況は分かった。避難誘導は私がします」

イールが村人たちに目を走らせる。


「助かる」

チェルシーは頷き、呼吸を整えた。


互いの間に緊張の空気が漂う。

エレンは右手の槍を体の後方に構え、チェルシーは右手を前に出し、掌を下に垂らす構えを取った——静かな戦いの前触れとして。

4人の来訪者は、この地では珍しい、戦いに明け暮れた人達です。

彼女たちの中では戦いが全てでした。この世界ではどのようになっていくのでしょうか?

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