123、三つ子誕生!
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チェルシーが微笑を返すその瞬間、遠くから兵士の制服に身を包んだ男性が駆け寄ってきた。
「陛下! 赤ちゃんが無事に生まれました!」
フェルナンドの表情がぱっと明るくなる。そわそわとした不安は、一瞬で喜びに変わった。
「本当に……?」彼は小さく息を吐き、視線をチェルシーに向けた。「あなた、名をお聞きしてもいいですか?」
「チェルシーです。旅人であり人形師です」
「チェルシー……そうか。城に一緒に来ませんか。今、どうしても見てほしいものがあります」
チェルシーは少し驚きながらも頷いた。「ええ、ぜひ」
二人は城下町の道を進む。石造りの城門をくぐると、城内は落ち着いた雰囲気ながらも、活気があった。廊下を抜け、柔らかな光の差し込む部屋に入ると、そこには乳母たちが赤ちゃんを手際よく抱きかかえていた。
「……三つ子?」チェルシーは小さな声で呟いた。
フェルナンドは一歩一歩赤ちゃんに近づき、目を細めて三人の小さな顔を確認した。頬が自然と緩む。母親のもとに歩み寄り、手を取り、笑顔を交わす。母子ともに健康で、安堵の空気が部屋を包んでいた。
「全員女の子です」フェルナンドは妻に向かって言った。「名前は決めていました」
乳母の一人が赤ちゃんをそっと差し出す。フェルナンドはその手を取りながら、穏やかに告げる。
「長女は『レシィラ』、次女は『エンス』、三女は『カナ』です」
チェルシーは小さく微笑み、三つ子の小さな寝顔を眺めた。赤ちゃんたちの存在が、城全体に静かな喜びと安堵をもたらしているのを、肌で感じた。
フェルナンドは妻に優しく寄り添い、赤ちゃんたちを抱く乳母たちに感謝の視線を向けた。これから父として、王として、日々を積み重ねていく覚悟が、彼の表情から静かに伝わってくる。
チェルシーはその様子をじっと見つめながら、心の中で思った——
「強大な国王でも、父としてはまだ旅の途中なんだな……」
不安が全て喜びで上塗りされた瞬間ですね。フェルナンド王、おめでとうございます。
母子ともに健康で何より。




